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2千万円・激安宇宙旅行がお買い得!ウィークリーワールドニュース日本版編集長:近兼拓史

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ついに民間宇宙旅行への秒読みが始まった!

4月29日、米ヴァージン・ギャラクティック社が開発する民間宇宙船「スペースシップツー(以下SS2)」が宇宙への旅の最終段階テストといえるRM2と呼ばれるハイブリッドロケットエンジンを使った飛行テストを行い、音速を超えるマッハ1.7での飛行に成功した。

次はいよいよフルパワーのマッハ3飛行で、一気に地上100kmの宇宙の入口カーマン・ラインを越える、宇宙空間での飛行テストに移ることになるだろう。

昨年7月、イギリスロンドン郊外のファーンボロー空港で行われた世界最大級の航空ショー「ファーンボロー国際航空ショー」で特別展示公開された実機を徹底取材してから9ヶ月、ついにこの"世界一美しい宇宙船"のロケットエンジンが、大空で点火された日が来たかと思うと感慨深い。

しかし僕の取材に費やした9ヶ月など、このSS2の旅費を全額前金で払い込み、出発を7年以上心待ちにしている500人以上の宇宙旅行者たちにとっては、瞬きするほどの時間でしかないことだろう。

1969年7月16日、アポロ11号が月に着陸して以来、世界中の子供の夢の定番は宇宙飛行士となった。毎晩星空を眺めながら「いつか自分も宇宙に!」と何十億人の子供が夢見たことだろう...。SF映画の名作"2001年宇宙の旅"から遅れること12年...、ついに民間による宇宙への旅は現実のものとなろうとしているのだ。

この浮世離れした夢を実現しようとしているのは、世界初の宇宙航空...いや航宙会社であるイギリスのヴァージン・ギャラクティック社。世界初の民間宇宙ロケット、SS2を保有するホンモノの宇宙旅行会社である。


ところで、アメリカやロシアなどの大国が、国家事業として挑んでも大変な有人宇宙ロケット開発が、なんで一民間企業にできるの?本当に大丈夫なのか?と皆さんは不思議に思うかもしれない。実は、この民間宇宙旅行ロケットの完成には伏線があるのだ。

1996年にX PRIZE(エックス・プライズ)という財団が、「民間で最初の有人弾道宇宙飛行達成を競うコンテストをやるぞ!」と始めたのがきっかけ。そこに人類初の民間女性宇宙飛行士で大金持ちのアンサリさんが、「それなら私が1000万ドル(約8億円)の賞金出しましょう!」と申し出た。人類初の民間宇宙飛行という歴史的名誉に加え、桁違いの賞金まで手に入る、アンサリ・エックス・プライズとなったモノだから競争は一気にヒートアップした。

結局2004年にカリフォルニアのスケールド・コンポジット社の天才設計者バート・ルータンが設計した"スペースシップワン"が夢の宇宙弾道飛行に成功。その技術をベースに、改良が加えられたのがSS2というわけなのだ!

既に宇宙船の母港もアメリカのニューメキシコ州に「スペースポート・アメリカ」が完成している。このまま順調にテストが進めば、1年以内に夢の宇宙旅行がスタートできるところまできている。


それにしても、SS2の姿は美しい!最大の特徴である"フェザリングシステム"と呼ばれる可変式の尾翼を空に向かって突き上げた姿は、まるでドアを空に突き上げたランボルギーニ・カウンタックみたいだ。サイドシルエットは、同じく翼を持つ宇宙船、スペースシャトルと似ている気がするが、フロントビューは圧倒的にスリム!完全に新時代の宇宙船という感じがする。ただ機体に比べ、ハイブリッドロケットエンジンRM2のノズルは拍子抜けするほど小型。米軍の主力ジェット戦闘機F-15の半分位のサイズでしかない。

しかし実力はホンモノ。点火から30秒でマッハ3まで加速し、たった90秒で上空100kmまでSS2を運ぶ怪物エンジンだ。

これらのハイテク技術を小型のビジネスジェット以下のサイズに納められたのは、機体にカーボンコンポジットを使用するという大胆な設計の成せる技だ。美しいボディの底面一杯にドカンと書かれた、鮮やかな"Virgin"のロゴとペイントは民間宇宙飛行船である証。無骨な黒いセラミックタイルに覆われたスペースシャトルとの一番の差だろう。

「美しい機械は高性能」という定説に当てはめると、間違いなくSS2は高性能を予感させる。

宇宙船としてSS2の一番の特徴は、その船室の広さだろう。僕はNASAで、マーキュリーから始まるアメリカ歴代宇宙船の船室を見てきたが、この広さは桁違いだ。当然の話だが、効率を優先する各国の宇宙開発ロケットには、居住性等考慮されることはない。SS2の船室が広いのは民間の宇宙旅行用機体である証ともいえる。これなら無重力での浮遊感も味わい放題だろう(笑)。


船室の天井一面に設けられた12個もの展望用の窓も、国家が開発したロケットではあり得ないサンルーフ的...いやスペースルーフ的発想だ。機体の補強用のクロスメンバーや貫通材が無い構造も新鮮だ。今までのロケットが木造建築の家なら、SS2はまるでプレハブのカプセル住宅。機体そのものが構造材となっている設計のようだ。これなら軽くて丈夫なはず。その機体の中に、更に乗客乗員の安全を守るカーボンコンポジット製の巨大なエッグシェルが組み込まれる。これはF-1のコクピットにも使われる現代最高の安全技術の一つ。まさにハイテクのオンパレードだ。安全かつ楽しめる空間、この相反する命題を解決したという一点のみをとらえてもSS2は歴史に残る名宇宙船と言っていいと思う。


さてここで本題に入る。このSS2での宇宙旅行には、お一人様20万ドル(約1950万円)という価格が設定されている。ほんの数年前まで、宇宙旅行の相場は、一人20億円といわれていたから、実に99%OFFのプライスなのだ。これでもトンデモナイ高額旅行であるのは間違いないが1/100という桁違いの価格破壊は驚きでしかない。

一体どうしてこんなことが可能になったのか、元NASAの技術者でロケットの設計とランニングコストに詳しいA博士に聞いてみた。

「もともとスペースシャトルは、NASAがロケット打ち上げのコストを下げるために計画されたんだよ。当初計画では、アポロ等と違い再利用可能な宇宙船で、1回あたり1200万ドル(約11億6400万円)と、激安で打ち上げ可能と試算していたんだ。しかしチャレンジャーとコロンビアの2度の爆発事故で安全へのコストが激増、打ち上げ再開した最悪時には、1回あたり10億ドル(約970億円)もの費用がかかるようになってしまった。

確かにスペースシャトルの打ち上げ能力は、桁違いに高い。国際宇宙ステーション等のある低軌道まで、最大25トンもの貨物を運ぶ事ができるんだからね。でも、1回970億円では、1kgあたり388万円もの費用がかかる計算になる。75kgの人間で装備重量90kgとすれば、一人打ち上げるのに34.9億円かかる計算になるだろ。シャトルの装備や人口衛星、宇宙食に至るまでがグラム単位で軽量化される理由はそこにあるんだよ」

それを聞いてしまうと、ボッタクリに思えた"お一人様20億円"という宇宙旅行費用ですら、格安に思える程だ。ならばSS2の桁違いの価格破壊ぶりの理由はなぜなのだろう...?

「この激安価格が実現できたのは、SS2が小型の機体を活かした母機からの空中発射方式を取り入れた事が大きいだろうね。地上からゼロスピードで宇宙船を打ち上げる方式に比べ燃料は半分で済むから、燃料タンクも半分で軽くなる。するとロケットエンジンの出力も半分で済むと、良い事尽くめなんだ。それに弾道飛行による高度100km代の宇宙飛行時間4分、総ミッション時間2時間弱というスーパー・ショート・スケジュールに特化した宇宙船だから、低コスト化が実現したといえるだろうね。高度400kmで静止する長期滞在型のISSや、そこを往復するシャトル等の宇宙船には循環型の生命維持装置が必要だ。空気や水を再利用する為のね。だからSS2には再利用型のトイレも必要ないわけだ。まぁ、乗客にはトイレを次のサービスエリアまでガマンしてもらうしかないけどね(笑)」

確かにちょっと数分間宇宙を体験というのと、宇宙で数ヶ月生活するというのでは、圧倒的な必要設備の差がある。再利用型のトイレとは、文字通り自分の尿を濾過し飲料水として再利用する設備の事。無味無臭とは言うが、宇宙で長期生活するには飲尿が必須となると、別の意味でハードルが高い(苦笑)。

となると、SS2は簡易型の宇宙ロケットで大した事無いってことだろうか?

「いや、逆だね。SS2は、宇宙との境界といわれる地上100kmのカーマン・ラインを10kmも超えて飛ぶ設計だ。優秀な宇宙船だよ。しかも、NASA歴代の宇宙飛行士の目から見ても特筆できるのは、8名という乗船定員だね。あのソユーズでも定員3人。スペースシャトルのスペシャルミッションでの最大搭乗定員にも並ぶ大人数。まさに宇宙の大型観光バスだね(笑)。

オモシロいのは機体に新旧のロケット技術が混在している点だ。空中の母船からロケット機を発射するスタイルは、1947年チャック・イェーガーが人類で初めて音速を超えたBell X-1の時代からあるオーソドクスなスタイル。発射直後の機体を安定させるにもベストな方法だ。現在も米空軍はマッハ6の超超音速実験機X-51Aの発射に同手法を用いているよ。

逆に新しいのは可変式の尾翼を約65度立てて降下する大気圏突入時のフェザリングシステムだね。これはバトミントンのシャトルがゆっくりと降りてくることからヒントを得たというが、実に有効でユニークなシステムだね。前作であるスペースシップワンでは機体中央にあった翼を、スペースシャトルと同様実績のある底面部に配置したのも大正解。安定した安全な大気圏再突入は民間宇宙船にとって最大の課題。宇宙船で最も難しい大気圏再突入時の微妙な角度調節とスピード調整を、安全で簡単なものにしてしまったのはスバラシイよ。これらの新技術と既存技術の融合は民間開発機ならではの自由な発想かもしれないね」

 実際このSS2のベースとなるSS1はワシントンD.C.の国立航空宇宙博物館に展示され、ライト兄弟以来の民間飛行史上の偉業として賞賛をあびている。私たちの想像以上に画期的で優秀なロケットなのだ!

「正直一番うらやましいのは窓の数だよ。客室部分に12カ所、操縦席部分に5カ所、計17カ所も窓がある宇宙船なんて史上初。これはSS2が観光を目的にした宇宙船だからこその設計。宇宙遊泳でもしないかぎり、これ以上の視界は体験できない。SS2では、間違いなく世界の歴代宇宙船の中で最も眺めのいいパノラマ状の景色が見られるはずだよ」

実際にこの絶景宇宙ツアーの予約名簿には、F1パイロットのミハエル・シューマッハ選手や、物理学者のスティーヴン・ホーキング博士等世界中のセレブが名を連ねている。嬉しいのはシューマッハのような鍛え上げたアスリートだけで無く、ボクたちより圧倒的に体の弱そうな、ホーキング博士の名前まであることだ。たった3日間の訓練で宇宙に飛び立てる事と、上昇3.5G、降下5Gという富士急ハイランドのジェットコースター並のGで宇宙を旅できるのは嬉しい(笑)

もちろん有名人だけではない。日本からも既に男性11名女性5名が予約済み。申し込み時の最年少記録は稲波紀明さん(当時26歳)という現在35歳のサラリーマン男性だという!

日系人を含め日本人が今まで宇宙に出た人数は、1985年のエリソン・オニヅカ氏から始まった28年間で、たった11人。それを予約段階で既に5人も超えているのだから、SS2が宇宙旅行に革命的な変化を起こそうとしているのは間違いないだろう。

現在この夢の宇宙旅行は日本からでも、ヴァージン・ギャラクティックの正規代理店クラブツーリズムから申し込み可能だ。前金で20万ドルを支払わねばならないという強烈なハードルはあるが、基本的に誰でも宇宙旅行を楽しむ事が可能だという。

この金額が超高額である事には変わりはないが、一生の目標にするなら到達可能な金額。そして人生を変えるには十分な経験となるだろう。実際稲波さんは、「既に元は取れました!」と笑顔で応えてくれた。彼は宇宙旅行に申しこんだことがきっかけで、様々な人と知り合いになり、奥様とも出会えたのだという。まさに宇宙旅行とは人生を変える旅なのだろう。

さて99%OFFとなった宇宙旅行。間違いなく人生を変える旅になりそうだが、「これはお得!」と言えるかどうかは申し込む人の人生観次第ということになりそうだ。

取り急ぎ僕は旅行資金として500円玉貯金から始めることにした。もし毎日500円ずつなら3万9000日でゴール! 106年後の孫の時代には宇宙に旅立てることになるだろう(笑)。

もっとも100年後までには軌道エレベーターなど、もっと気軽で格安に宇宙に旅立てる方法は確立されていることだろう。つまり"2100年宇宙の旅"は夢の話ではなく、現実の話になっているということなのだから!

ウィークリーワールドニュース日本版編集長:近兼拓史
さてここで本題に入る。このSS2での宇宙旅行には、お一人様20万ドル(約1950万円)という価格が設定されている。ほんの数年前まで、宇宙旅行の相場は、一人20億円といわれていたから、実に99%OFFのプライスなのだ。これでもトンデモナイ高額旅行であるのは間違いないが1/100という桁違いの価格破壊は驚きでしかない。

一体どうしてこんなことが可能になったのか、元NASAの技術者でロケットの設計とランニングコストに詳しいA博士に聞いてみた。

「もともとスペースシャトルは、NASAがロケット打ち上げのコストを下げるために計画されたんだよ。当初計画では、アポロ等と違い再利用可能な宇宙船で、1回あたり1200万ドル(約11億6400万円)と、激安で打ち上げ可能と試算していたんだ。しかしチャレンジャーとコロンビアの2度の爆発事故で安全へのコストが激増、打ち上げ再開した最悪時には、1回あたり10億ドル(約970億円)もの費用がかかるようになってしまった。

確かにスペースシャトルの打ち上げ能力は、桁違いに高い。国際宇宙ステーション等のある低軌道まで、最大25トンもの貨物を運ぶ事ができるんだからね。でも、1回970億円では、1kgあたり388万円もの費用がかかる計算になる。75kgの人間で装備重量90kgとすれば、一人打ち上げるのに34.9億円かかる計算になるだろ。シャトルの装備や人口衛星、宇宙食に至るまでがグラム単位で軽量化される理由はそこにあるんだよ」

それを聞いてしまうと、ボッタクリに思えた"お一人様20億円"という宇宙旅行費用ですら、格安に思える程だ。ならばSS2の桁違いの価格破壊ぶりの理由はなぜなのだろう...?

「この激安価格が実現できたのは、SS2が小型の機体を活かした母機からの空中発射方式を取り入れた事が大きいだろうね。地上からゼロスピードで宇宙船を打ち上げる方式に比べ燃料は半分で済むから、燃料タンクも半分で軽くなる。するとロケットエンジンの出力も半分で済むと、良い事尽くめなんだ。それに弾道飛行による高度100km代の宇宙飛行時間4分、総ミッション時間2時間弱というスーパー・ショート・スケジュールに特化した宇宙船だから、低コスト化が実現したといえるだろうね。高度400kmで静止する長期滞在型のISSや、そこを往復するシャトル等の宇宙船には循環型の生命維持装置が必要だ。空気や水を再利用する為のね。だからSS2には再利用型のトイレも必要ないわけだ。まぁ、乗客にはトイレを次のサービスエリアまでガマンしてもらうしかないけどね(笑)」

確かにちょっと数分間宇宙を体験というのと、宇宙で数ヶ月生活するというのでは、圧倒的な必要設備の差がある。再利用型のトイレとは、文字通り自分の尿を濾過し飲料水として再利用する設備の事。無味無臭とは言うが、宇宙で長期生活するには飲尿が必須となると、別の意味でハードルが高い(苦笑)。

となると、SS2は簡易型の宇宙ロケットで大した事無いってことだろうか?

「いや、逆だね。SS2は、宇宙との境界といわれる地上100kmのカーマン・ラインを10kmも超えて飛ぶ設計だ。優秀な宇宙船だよ。しかも、NASA歴代の宇宙飛行士の目から見ても特筆できるのは、8名という乗船定員だね。あのソユーズでも定員3人。スペースシャトルのスペシャルミッションでの最大搭乗定員にも並ぶ大人数。まさに宇宙の大型観光バスだね(笑)。

オモシロいのは機体に新旧のロケット技術が混在している点だ。空中の母船からロケット機を発射するスタイルは、1947年チャック・イェーガーが人類で初めて音速を超えたBell X-1の時代からあるオーソドクスなスタイル。発射直後の機体を安定させるにもベストな方法だ。現在も米空軍はマッハ6の超超音速実験機X-51Aの発射に同手法を用いているよ。

逆に新しいのは可変式の尾翼を約65度立てて降下する大気圏突入時のフェザリングシステムだね。これはバトミントンのシャトルがゆっくりと降りてくることからヒントを得たというが、実に有効でユニークなシステムだね。前作であるスペースシップワンでは機体中央にあった翼を、スペースシャトルと同様実績のある底面部に配置したのも大正解。安定した安全な大気圏再突入は民間宇宙船にとって最大の課題。宇宙船で最も難しい大気圏再突入時の微妙な角度調節とスピード調整を、安全で簡単なものにしてしまったのはスバラシイよ。これらの新技術と既存技術の融合は民間開発機ならではの自由な発想かもしれないね」

 実際このSS2のベースとなるSS1はワシントンD.C.の国立航空宇宙博物館に展示され、ライト兄弟以来の民間飛行史上の偉業として賞賛をあびている。私たちの想像以上に画期的で優秀なロケットなのだ!

「正直一番うらやましいのは窓の数だよ。客室部分に12カ所、操縦席部分に5カ所、計17カ所も窓がある宇宙船なんて史上初。これはSS2が観光を目的にした宇宙船だからこその設計。宇宙遊泳でもしないかぎり、これ以上の視界は体験できない。SS2では、間違いなく世界の歴代宇宙船の中で最も眺めのいいパノラマ状の景色が見られるはずだよ」

 実際にこの絶景宇宙ツアーの予約名簿には、F1パイロットのミハエル・シューマッハ選手や、物理学者のスティーヴン・ホーキング博士等世界中のセレブが名を連ねている。嬉しいのはシューマッハのような鍛え上げたアスリートだけで無く、ボクたちより圧倒的に体の弱そうな、ホーキング博士の名前まであることだ。たった3日間の訓練で宇宙に飛び立てる事と、上昇3.5G、降下5Gという富士急ハイランドのジェットコースター並のGで宇宙を旅できるのは嬉しい(笑)

もちろん有名人だけではない。日本からも既に男性11名女性5名が予約済み。申し込み時の最年少記録は稲波紀明さん(当時26歳)という現在35歳のサラリーマン男性だという!

日系人を含め日本人が今まで宇宙に出た人数は、1985年のエリソン・オニヅカ氏から始まった28年間で、たった11人。それを予約段階で既に5人も超えているのだから、SS2が宇宙旅行に革命的な変化を起こそうとしているのは間違いないだろう。

現在この夢の宇宙旅行は日本からでも、ヴァージン・ギャラクティックの正規代理店クラブツーリズムから申し込み可能だ。前金で20万ドルを支払わねばならないという強烈なハードルはあるが、基本的に誰でも宇宙旅行を楽しむ事が可能だという。

この金額が超高額である事には変わりはないが、一生の目標にするなら到達可能な金額。そして人生を変えるには十分な経験となるだろう。実際稲波さんは、「既に元は取れました!」と笑顔で応えてくれた。彼は宇宙旅行に申しこんだことがきっかけで、様々な人と知り合いになり、奥様とも出会えたのだという。まさに宇宙旅行とは人生を変える旅なのだろう。

さて99%OFFとなった宇宙旅行。間違いなく人生を変える旅になりそうだが、「これはお得!」と言えるかどうかは申し込む人の人生観次第ということになりそうだ。

取り急ぎ僕は旅行資金として500円玉貯金から始めることにした。もし毎日500円ずつなら3万9000日でゴール! 106年後の孫の時代には宇宙に旅立てることになるだろう(笑)。

もっとも100年後までには軌道エレベーターなど、もっと気軽で格安に宇宙に旅立てる方法は確立されていることだろう。つまり"2100年宇宙の旅"は夢の話ではなく、現実の話になっているということなのだから!

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