自然科学の専門家とアマチュアがカナダ・バンクーバーのスタンレー・パークに集い、先月、野生動物の生態系や生息地を調査・分類するイベント「Bio Blitz in the Park」が行われた。

このイベント中、園内の「ロスト・ラグーン」と名付けられた湖において、「ドラゴン・ブーガー(竜の鼻くそ)」と呼ばれる生き物が発見されたのだ。
「ドラゴン・ブーガー」とは、「オオマリコケムシ」というコケムシ(外肛動物)の仲間の俗称。同公園で保護管理プログラムのマネージャーを務めるマリア・エガートンさんによると、この"ブツブツ・ブヨブヨ"の実体は「遺伝学的に同一である個虫が何千も集まって群体を成しているもの」なのだそうだ。
スタンレー・パーク生態学会(The Stanley Park Ecology Society)によると、「無性生殖により個虫を出芽し、クローンにより群体を形成する。その際分泌される寒天質により個々の個虫がくっついて生息する」らしい。
この大きなブヨブヨは同公園では初めて見つかったもので、大きな話題となった。
発見を伝えたフェイスブックの投稿には「いいね!」が33,000回以上付いているが、その数字の高さはなかなかのものだ。しかも、それが粘液の塊か腐ったゼリーのような不気味な物体となれば、この関心の高さには舌を巻くしかない。
この「ドラゴン・ブーガー」の姿は、以下の映像で確認できる。※グロテスクな見た目をしているので、閲覧にはご注意を。
■参照リンク
http://www.aol.com/