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パソコンの普及によっていささか隅に追いやられていった感のあるボールペン。紙に記録したりメモをとったりするよりも、キーボードやスマートフォンに文字を打ち込む方が主流になってしまった現在だが、アーティスト、ジェームズ・ミルンはこの失われつつあるツールを使ってアートを生み出すという作業に没頭している。彼は "Bic" のボールペンで幾重にも線を描き込み、超写実的な人物像、例えばスーパーモデルのケイト・モスやオードリー・ヘプバーンの絵を生み出す。ひとつの作品におよそ100時間という気の遠くなるほどの時間をかけて、である。
ボールペンの細い先で丁寧に線を描き加えていくことによって、まるで写真のような、あるいはそれ以上に肉感的で陰影のある人物像が浮かび上がってくる。あまりにも精密で繊細なその作業において、たった1本の線でも間違えてしまえばまた最初から書き直すのだと彼は言う。しかし、その完璧主義のおかげで我々は彼の手による驚くべき作品群を目の当たりにすることが出来るのだ。現在、ミルネの展示会「ヴィンテージ・ヴォーグ」 が、ロンドンのギャラリー "Rook & Raven" にて開催中。みるみるうち作品に命を吹き込んでいく彼の魔法、以下の動画は必見だ。
ジェームズ・ミルンの超写実アート
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