Filed under: ニュース, ゴシップ, ムービー, Gut Reactions, Huffington Post Entertainment, Politics, ビデオ
ブラッド・ピットが10月12日、製作を務めたドキュメンタリー『ザ・ハウス・アイ・リヴ・イン/The House I Live In』(ユージーン・ジャレキ監督)のアメリカでの公開に際し、インタビューに応じた。『ザ・ハウス...』はリチャード・ニクソンが大統領の座にあった1972年から展開されている麻薬撲滅政策を取り扱ったドキュメンタリー。劇中では当時から現在に至るまでの動きや、政策が本当は何を意味するのかなどが描かれている。ブラッドは今回のドキュメンタリー製作にあたり、監督から麻薬撲滅政策は"貧困層を抑えつけておくためのバリアになりうるもの"で、"彼らを縛りつけておくためのもの"だと言われたという。彼はまた、監督から今回のプロジェクトを持ちかけられた際、自分にはリベラルすぎると思ったとも告白。だがハリケーン・カトリーナの惨禍で(アメリカ)社会にはまったく見向きもされていない特定の部分があるのを目の当たりにし、考えを変えたようだ。
<Huffington Post>でのインタビューではまず、今回の大統領選で麻薬の問題がほとんど取り上げられていない(または政治家の間であまり話題になっていない)ことに対し、ブラッドは「永遠にタブー視されている話題だからだ」とコメント。さらに麻薬撲滅政策が失敗だと(認めて)話すのは、政治家にとって絶対にしてはならないことなのだとも。一方のジャレキ監督は、これが別の政策であったなら、ひどい無駄だとみなされるだろうと話している。監督はさらに、現在の麻薬撲滅政策は1920年代の禁酒法(※)と似ている部分があるとした。
ブラッドはさらに、利益を排除することこそが、麻薬との戦いの終息につながる唯一の方法だと明言。彼は他にもさまざまな問題がからんでいるだろうし、自分の言うことが現実に即したものかもわからないとしながらも、すべてを合法化し、人々が自分で選択できるようにすべきだとしている。「人々は(現実から)逃れようと麻薬に走る。我々は実験について話しているんじゃない。長年麻薬を使用している人は逃避しているんだ」とも。
※消費目的のアルコールの製造や販売、輸送を全面的に禁止した、アメリカ合衆国の政策。1920年代から30年代初頭まで施行されたが、結果的に非合法の酒場が出現したり、違法な酒類が出回るなどの問題があとを絶たなかった。
『ザ・ハウス・アイ・リヴ・イン』トレーラー映像
ブラッド、ジョージ、キャメロン、ナタリー...マリファナ経験を告白したセレブ
ジャネット・ジャクソン、10歳でドラッグを知ったことを告白
皮肉? クスリのカプセルだけで作られたホイットニー・ヒューストンの肖像画公開[外部リンク]
■関連フォトギャラリー
%VIRTUAL-Gallery-168208%