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『純喫茶磯辺』(08)『さんかく』(10)の吉田恵輔監督による青春ラブコメディー、『ばしゃ馬さんとビッグマウス』が好評だ。すべてを犠牲にして、シナリオライターになる夢を叶えようとするヒロインを好演した麻生久美子が、人生にとっての夢の意味について語った。
麻生演じる34歳の馬淵みち代は、脚本コンクールに応募するものの、一次審査さえ通過しない脚本家の卵だ。ある日、言うだけ番長で一度もシナリオを書いたことがない26歳の天童義美(安田章大)と出会い、天童は一目ボレ。まったく正反対の性格の"ばしゃ馬さんとビッグマウス"の青春や恋愛を、吉田監督自身の経験や想いを投影して描く感動作だ。
馬淵と違い、麻生は誰もが認める実力派女優。夢叶って成功を手にしたと思うが、本人は「アイドル歌手が夢でした」と意外な(?)過去を明かす。「小学生中学生くらいまで、ですかね。毎年、短冊に書いていました。大きく言えば芸能界なので夢が叶ったことになりますが、いつしか軌道が変わったみたいです(笑)」と回想する。そして経験者としては、夢は抱くこと自体に意味があるという。「誰しも夢が叶うわけではないし、わたしも言ってみればそうでしたが、夢は叶わずとも"頑張っている時間が大切"だと思います。わたしの場合、その時間が人生で一番キラキラしていて、素敵な想い出になっています」と説明する。
吉田監督自身の経験や想いを投影している作品だけに、いわゆるサクセスストーリーとは違う結末で、感動が待っている。でも、人生において夢を抱くことが、どれほど意味があるか、経験者である麻生は知っている。「その先、どうなるかわからないけれど、がむしゃらに頑張っている時が、一番輝いている時だと思います。だから、夢があるだけで幸せだなって。今夢がない人だって、いつか見つけた時、この作品をそっと観てほしいですね」。
映画『ばしゃ馬さんとビッグマウス』は、全国大ヒット上映中!
【参照リンク】
・『ばしゃ馬さんとビッグマウス』公式サイト
http://www.bashauma-movie.jp/index.html
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