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12月4日に放送された音楽特別番組『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)は、15年ぶりとなる 華原朋美と小室哲哉の共演や、その直後に披露された三谷幸喜による衝撃的なパフォーマンスなどにより、放送後に大きな反響を巻き起こしている。
しかし、同番組は紛れもなく音楽番組だ。最新のヒット曲が歌われるだけでなく、アーティスト同士のコラボレーションにより80年代・90年代にヒットした懐かしい曲も聴けるのが同番組の大きな魅力のひとつである。
では、番組の中で披露された数々の楽曲の中で、視聴者の心を動かしたのは誰のどの曲だったのだろうか? それを知るべく、番組放送終了からおよそ24時間後となる12月5日24時頃の「iTunes」の総合ランキングに注目した。
オンラインショップという性格上、検索すれば過去の曲でも簡単に1曲単体で購入することができるiTunes。総合ランキングは1位から200位まで発表されているが、ランクインする曲は邦楽から洋楽、過去の曲から最新ヒット曲まで様々だ。まさに、ユーザーが「いま聴きたい・いま買いたい」曲が反映されるランキングといえるだろう。(注:ジャニーズ事務所所属アーティストや郷ひろみなど、一部のアーティストの楽曲はiTunesに配信されていない)
まず、小室との歴史的な共演で話題となった華原は、音楽面でも視聴者の心を打ったようだ。小室とのステージで歌った『I'm proud』が32位、『I Believe』が46位にランクインしただけでなく、JUJUとのコラボで披露したJUJUのヒット曲『やさしさで溢れるように』も26位にランクインしている。華原は改めて、歌手として評価されたといえそうだ。
そして、女性アーティストの中で"勝ち組"となったのは、miwaと西野カナである。まずmiwaは、新人・大原櫻子とともに自身の楽曲『don't cry anymore』を披露。同曲は12位という上位に一気にランクアップし、さらに女優・薬師丸ひろ子とのコラボで歌った竹内まりやの名曲『元気を出して』も83位にランクインした。
次に西野カナは、声優で歌手の水樹奈々とともにハイトーンボイスでのコラボをみせた自身の楽曲『Always』と、ゴスペラーズとともにアカペラで歌った代表曲『君って』が、順に22位、72位にランクインしている。2人の実力が、視聴者の手を動かすまでに至らせたようだ。
では、番組の中で歌われた80年代・90年代の楽曲の中で、改めて評価されたのはどの曲だったのだろうか? 以下のような曲がランクインしている。
・ORIGINAL LOVE『接吻』39位
・T.M.Revolution『WHITE BREATH』103位
・チェッカーズ『I Love you, SAYONARA』120位
・徳永英明『Rainy Blue』146位
・荻野目洋子『ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)』160位
・織田哲郎『いつまでも変わらぬ愛を』170位
・相川七瀬『夢見る少女じゃいられない』175位
番組では、80年代の女性アイドルが多数出演したが、荻野目洋子が断トツで高い評価を得たといえそうだ。相川七瀬の楽曲も含め、織田哲郎作品の再評価傾向も目立っている。そんな中、39位という群を抜いて高い順位となったのは、ORIGINAL LOVEによる93年の名曲『接吻』であった。番組では、本人である田島貴男とSMAP稲垣吾郎によるコラボで披露された同曲。珠玉のラブソングである同曲は、番組を通して最も再評価を得た楽曲といえるかもしれない。
ツイッターや掲示板サイトに書き込まれている個人的な評価ではなく、実際の売上に焦点を当てて見てみたことで浮かび上がった真の"勝ち組"と"勝ち曲"。もし、ジャニーズ系アーティストの楽曲も配信されていたとしたらどのような変化が見られたのか、気になるところだ。
【参照リンク】
・2013 FNS歌謡祭 - フジテレビ
http://www.fujitv.co.jp/FNS/index.html
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