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風変わりで誰も考えつかなかったような物事を、次々とやってのけるのがティム・バートン監督。これまで多くの限界に挑戦してはそれを成功させてきた彼だが、スタジオをその気にするのが一番のネックだったこともあるようだ。『肉の蝋人形』は1953年に公開されたホラー映画で、1933年の同名映画のリメイク版だった。映画はマダム・タッソー館(蝋人形館)のような館を舞台に、火災がきっかけであれこれ奇妙な事態になる様子が描かれている。2005年にはエリーシャ・カスバート、チャド・マイケル・マーレイ、そしてパリス・ヒルトンが出演し、『蝋人形の館』として再びリメイクされている。
マイケル・ジャクソンの俳優としての活動はそれほど多くなかったが、彼の起用を望んでいた大物監督はバートンだけではなかった。シドニー・ルメット監督の『ウィズ』(1978年)のカカシ役で、スクリーンデビューを果たしたマイケル。そのほかにも、フランシス・F・コッポラ監督による短編作品『キャプテンEO』(ディズニーパークのアトラクション用)や、バリー・ソネンフェルドの『メン・イン・ブラック2』(2002年)へのカメオ出演(エージェントM役)も果たしている。
さらにマーティン・スコセッシ監督は、マイケルの大ヒット曲「Bad」のミュージックビデオの監督を務めた。「Bad」はシングル、そして同名アルバム共に今年で発売25周年を迎え、スパイク・リー監督が手がけたドキュメンタリー『Bad 25』が先日、第69回ベネチア国際映画祭でプレミア上映されている。
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