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プロ野球の世界において、試合の進行を司る絶対的な存在が「審判」。彼らも人間ゆえ、時に現れる誤審も含めて試合を楽しむのが、これまでプロ野球の醍醐味とされてきたが、米・大リーグで「ビデオ判定」の導入が検討され、これが野球ファンの議論の対象となっている。
大リーグは先月、ビデオ判定の範囲を広げることを決定した。同リーグは08年からホームランの判定に関して、すでにビデオ判定を導入していたが、来シーズンからその範囲を拡大。セーフ・アウトの判定、タッチの有無、「ベースを踏んでいるか否か」といったプレーについて、1試合最大3回(6回までに1回、7回以降に2回)まで「チャンレンジ」としてビデオ判定を求めることができるようになる見込みだ。
これまでビデオ判定が導入されなかった理由には、費用の問題や技術的な問題、さらに試合進行が妨げられることなどがあるが、最大の理由は「野球というスポーツはそういうもの(≒時に誤審が起こるもの)」という考えが、野球人の根底にあったからだ。
それゆえ12月5日付のサンスポが「ビデオ判定拡大でメジャーの魅力半減」というコラムを掲載すると、野球ファンの間では議論が沸騰。
「テンポは悪くなるわな」
「誤審って全球団に平等なハンデやからな
あってええもんやと思う」
といった"現状肯定派"と、
「まずやってみればええやん」
「誤審が魅力になるわけないだろ!」
といった"改革肯定派"の双方が登場し、日本に導入することの是非について議論は続いている。
大リーグが採用するルールでは、ストライク・ボール判定、ファールチップの有無、ハーフスイングなどについては、チャレンジの対象とはならない。また、チャレンジは最大3回だが、判定が覆れば「チャレンジ」の回数は減らないルールとなる見込み。日本のプロ野球界は"時短"に努めており、新ルール導入が試合時間の延長に繋がる可能性が高く、とりあえず来季の大リーグを"様子見"することになりそうだ。
【参照リンク】
・【乾坤一筆】ビデオ判定拡大でメジャーの魅力半減-サンスポ
http://www.sanspo.com/baseball/news/20131205/mlb13120511300005-n1.html
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