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ミシガン大学のミーガンパトリック氏とペンシルベニア州立大学のジェニファー·マッグズ氏らによって行われた研究によると、アルコールを単独で飲むよりも、栄養ドリンクと合わせて飲むと、「酔っ払い度がひどくなる」のだそうです。学生も社会人も、エナジードリンクをよく飲むエナジードリンク大国、アメリカ。アメリカでは、アルコールのレッドブル割のような、"エナジードリンク割"が大人気。しかしこれは"ひどい"酔っ払いを増やすばかり。
実際にパトリック氏とマッグズ氏は、652人の大学生を対象に、4学期それぞれ2週間、エナジードリンクとアルコールの摂取状況、そして飲酒によるトラブル談を記録してもらいました。
すると、アルコールばかり深酒をした日に比べて、エナジードリンクとアルコールの両方を摂取した日に、より酔っ払う傾向があることが判明したとのこと。
研究チームは、公衆衛生上、あまりにこういった酩酊状態を繰り返していると、意識を失ったりアルコール依存症になったりするといった肉体的なリスクを負うだけでなく、(意識はないものの、覚醒している)酔っ払いが路上で問題行動を起こす元になると指摘しています。
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実はこの「エナジードリンク+アルコール」の危険性は、以前より問題視されていました。2013年10月には、オーストラリアのディーキン大学の研究により、エナジードリンクで割ったアルコール類は、アルコールの吸収量が多くなるため、他のドリンクに比べ血中アルコール濃度を高めるということが明らかになっています。
ネット上には、実際の体験談として
「仕事で徹夜明けだったため、いわゆる滋養強壮剤を飲んで飲み会に参加したことが有ります。
結果、倒れました。急性アルコール中毒です。
普段飲んでいる量から考えても、まず倒れるような飲み方はしていなかったと思うのですが、倒れました。
運ばれた病院で看護師さんと話したところ、『滋養強壮剤と言うのは吸収がとてもよい。今回は、直後にアルコールを摂取したため一気に回ったのだろう。』とのことでした」
という報告も。
そもそもエナジードリンクは、"素早く吸収される"ことを謳うもの、ということを考えると、もっともな結果。お酒を飲む機会が増える12月。ウコンドリンクならいざ知らず、他のエナジードリンクを飲んでから、すぐ飲み会に...なんていうことも、避けたほうが良いかもしれません。
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