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「大ブレイク中です、私の中で!」
石原さとみが大爆笑しながら絶賛する男こそ、森脇健児である。
1月2日放送の『ドッキリアワード』(TBS)で行われた生ドッキリ企画のターゲットが「森脇健児」と発表された瞬間、スタジオにいる芸人たちから「もう面白い」と口々に囁かれていたが、その予想を軽く上回る大爆発っぷりだった。
西宮神社の「福男選び」に出場する芸人を選ぶという設定で、集められた芸人30人。そこで優勝した一人だけが「福男選び」に参加できる。当然、他の芸人たちは仕掛け人。森脇が優勝するようになっている。が、ゴールの直前の坂の途中に落とし穴があるという単純明快なドッキリだ。
スタート前の控室でインタビューを受けた森脇は「『走る』とは?」と問われ自信満々に答える。
「達成感・爽快感・快感ですね。この3つです」
3つともほぼ同じだ......。
走ることにかけては誰よりも真剣な森脇健児。入念な準備をしてスタートを待っていた。
そして「『福男』とは?」と訊かれると、長い沈黙のあと「夢」と答えるのだった。
「(自信が)なかったらここ来ないッスよ! 46歳おっさんにも夢がある!」
遂にスタートを切ると最終コーナーからは予定どおり森脇の独走。両手を挙げて最後の坂に差し掛かると、勢い良く、そして綺麗に落とし穴へ、消えた。
呆然とする森脇に、スタジオで見ていた司会の雨上がり決死隊が呼びかける。
「こんなん......おもしろいんか?」
と真顔で聞き返す森脇に「TBSの会場、大爆笑でございます」と答える宮迫。
「これね、宮迫さん。芸人のルールとしてはおもろいかもわからんけど、マナーとしては最低やで!」
年明けからあふれだす名言の数々。
「『オールスター感謝祭』のマラソンとは何か」と問われ、
「芸能界の縮図です。あの心臓破りの坂の向こうに......、僕の、空白の16年間がある」
と答えた森脇健児。だとするならば、この「福男選び」の坂の向こうには何が見えたのだろうか。
確かなのは、2014年、森脇健児が再ブレイクを果たす予感に満ちたスタートを切ったことだ。
文=てれびのスキマ(http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/)
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