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V字型になって大空を飛ぶ鳥たち。その姿は圧巻だが、一体なぜ「V」なのだろうか?
高性能のGPSセンサーを使ったV字型飛行メカニズムの研究で、鳥の飛行モデルの仕組みがいかに正確なのかが明らかになった。絶滅危惧種でもあるホオアカトキの群れが飛ぶ様子を追って観察したところ、鳥はそれぞれ自分の前を飛ぶ鳥から距離にして4フィート(約1.2メートル)、角度は45度後ろの位置をキープしていることがわかった。
約1.2メートル/45度という位置は、前を飛ぶ鳥が羽ばたくことによって起こす上昇気流をキャッチする絶好のポイントだという。また研究では、タイミングの正確さも研究者を驚かせた。<USA Today>では、「ホオアカトキは羽ばたきをコントロールするので、自分の前を行く鳥と同じように飛ぶことができ」、さらに必要に応じて(=前の鳥の羽ばたきの変化に合わせて)羽ばたきを瞬時に調節すると説明している。
研究者のスティーヴン・ポルトガル氏は英BBCに対し、「ホオアカトキは非常に優れた能力を備えている」と驚きを隠さない。
「自分の前を飛ぶ鳥を通じて、何が起きているかを察知できるんです。(飛行するのに)良い気流がどこから来るのかや、群れでの自分の完璧なポジションはどこか、といったことも把握します」
【動画】鳥がV字に飛ぶ理由を検証した動画
http://www.usatoday.com/story/news/nation/2014/01/15/birds-flying-v-formation/4475687/
<USA Today>では、「今回の研究結果は"一連の行動を通じて鳥がエネルギーを温存している"ことを直接証明しているわけではない」としているが、ポルトガル氏は鳥のV字型は自分の後ろを飛ぶ鳥を"いくぶん楽にさせている"と指摘している。前を飛ぶ鳥が起こす気流を最大限に利用しているというわけだ。その仕組みには我々人間も目をつけていて、無人飛行機は燃料を節約する鳥の自然なパターンをモデルにしているそうだ。
自然界で生き抜くため、独自の知恵を備えた動物たち。人間が知らない凄い仕組みがまだまだたくさんありそうだ。
【参照リンク】
・Birds' V-Formation Explained - It's even more impressive than you probably imagined
http://www.newser.com/story/180792/birds-v-formation-explained.html
・Why birds fly in a V-formation
http://www.usatoday.com/story/news/nation/2014/01/15/birds-flying-v-formation/4475687/
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