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昨年9月、ミュージシャンのナタリー・エリザベス・ワイスさんがNYブルックリンで開講した"赤ちゃん向けDJ教室"が大好評だ。
その様子を伝える動画を観れば、その人気にも納得。創意工夫溢れる教室で、参加した子どもたちも楽しくてしょうがない、といった様子である。
子ども相手だからといって、おもちゃを使った"DJごっこ"では決してない。ラップトップ、MIDIコントローラーパッド(ソフト内の音を発するためのトリガー)、アナログのレコード、サンプラーなどプロのDJと同じ本格的な機材を使って、子どもたちに音楽の楽しさを伝えてゆく。
生徒の幼児たちはママやパパと一緒にヘッドホンを装着し、機材から飛び出してくる本格的なリズムや色とりどりのサウンドを体感する。さらに講師のナタリーさんは自分で作曲した数え歌や、子ども向けの"音楽単語おぼえ歌"なども一緒に歌いリズムに合わせて踊るなど、総合的で楽しい音楽教育になっているのだ。
【動画】Baby DJ School
https://www.youtube.com/watch?v=3U-eG9dMai4
この教室のアイデアを思いついたのは、彼女が1歳半の男の子のベビーシッターをしていたときだという。その日の夜に出演予定だったクラブイベントで使用するため持ってきていた機材を、試しに男の子に見せて一緒に音を出してみせたところ、とても食いつきが良かったんだとか。
この構想を最初にナターシャから聞かされた教室のプロデューサー氏は「頭おかしくなったんじゃないかと思った(笑)」と回想するが、それでも「彼女の話を聞いていたら、これは天才的なアイデアなんじゃないかって気がしてきたんだ」とのこと。ママパパたちも「将来DJになるかどうかなんてわからないけど(笑)。でも好奇心旺盛に音楽に触れて楽しそうにしているのは、とってもいいことだと思うわ」と、教室での子どもたちの表情に目を細めている様子だ。
「"NYで子ども向けのDJ教室"なんて聞くと、皆きっと"わあ、さすがブルックリン! 最先端でヒップよねえ。私たちには縁がないわ"なんて思うかもしれないけれど、実際に教室の様子を見たら全然ヒップじゃないのよね(笑)。だって子どもたち相手に"ハ~イみんな~!"なんてやってるんだから」と楽しそうに話すナターシャ。今では生徒も増え、みんなで歌うための自作曲をピアノなどで書いているそうで、「オリジナルの子供向けソングはグラミー賞の"子ども向けソング"部門を受賞するつもりで書いてるわ(笑)」と真剣だ。
「自分にとっての子どもみたいな自分の歌を、他の子どもたちと歌うって、特別で素敵なコミュニケーションだと思うの」と、音楽家としても子ども好きな音楽の先生としても、充実した日々を送っているようだ。もしかしたら、同スクール出身のDJが将来ブルックリンのクラブで大勢のオーディエンスを躍らせる日が来るかもしれない。
【参照リンク】
・There's A DJ School For Babies Now Even Though Babies Are, You Know, Babie
http://www.buzzfeed.com/rsultan/theres-a-dj-school-for-babies-now-even-though-babies-are-you
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