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作曲家・佐村河内守氏が、実際は曲を作っておらず、ゴーストライターが作曲していたことが波紋を広げているが、「世の中ゴーストだらけ」と語るのは、某広告代理店勤務の男性だ。同氏は著名人を招いて記者会見や企業主催のイベントを仕切ったりする立場にいるが、「もし、いちいち原稿のことを『ゴーストだ!』と批判されたら仕事にならない」と語る。
とある大企業の社内向けイベントを、大きなイベントスペースでやった時のこと。その時はFIFAワールドカップイヤーだったため、サッカー日本代表クラスの選手に応援のビデオメッセージを送ってもらうことにした。
だが、その選手はその企業のことなど知るわけもない。企業の担当者としても、あやふやな知識を元に発言をされても困る。そこで、前出・広告代理店勤務男性が頼られたのだ。同氏が語る。
「スポンサーからは『こんな要素を入れてくださいよ! まぁ、ウチの会社と○○選手の関係を、なんとかあなた作ってさ、頼みますよ』と言われますし、選手の側からも『ウチの○○、正直何も分かっていないんで、原稿作って頂ければありがたいです!』と言われます。つまり、ゴーストライターってもんは"Win-Win"の関係なんですよ」
だが、その選手の肉声だと思っていた社員が、この事実を知ったらどうなるのだろうか。
「みんな、それは分かっているんじゃないですか? 『裏切られた』なんてことを言うような社員がいたら、『お前はそこまで誠実に普段の仕事をしているのか? 仕事ってものは、表も裏も使い分ける必要があるんだよ。そこを理解しろ』と言いますね」
とのことである。
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