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復讐に人生を捧げた男と、復讐される男の壮絶な運命を描き、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞したパク・チャヌク監督の『オールド・ボーイ』(03)。世界が震撼したこの衝撃バイオレンス作が、スパイク・リー監督の手でハリウッドリメイク!今年6月、日本公開が決定した。
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舞台を韓国からアメリカの架空の都市に移し換え、新解釈をふんだんに織り交ぜた再創造バージョンであるハリウッド版。韓国版のテーマとドラマの骨格を受け継ぎつつ、多様なディテールを大胆に塗りかえ、原作とも韓国版とも異なる結末を新たに創出。9.11同時多発テロ、イラク戦争、ハリケーン・カトリーナ襲来、そしてバラク・オバマ大統領誕生へと至る1993年から2013年を背景に、想像を絶するほど衝撃的で、あまりにも哀しい復讐劇を完成させた。
ハリウッドの実力派を配したキャスティングも、本作の大きな魅力のひとつ。主人公ジョーに扮し、希に見るほど激しい感情の起伏を体現するのは『ノーカントリー』『トゥルー・グリット』のジョシュ・ブローリン。前半の約20分にわたってひとり芝居で表現する監禁部屋のシークエンス、さらに30人以上の敵との肉弾バトルを長回しのワンカットで演じきった乱闘シーンは、心身を研ぎ澄ませて撮影に臨んだブローリンの気迫を強烈に印象づける。
ジョーの心のよりどころとなるソーシャル・ワーカーのマリー役は、映画デビュー作『マーサ、あるいはマーシー・メイ』で数多くの映画賞に輝き、今夏のサマームービー超大作『GODZILLA』のヒロインにも抜擢されたエリザベス・オルセン。また『第9地区』の主演を務めて一躍脚光を浴びた曲者俳優シャールト・コプリーが、神をも恐れぬ復讐計画を実行する謎の男を不気味に演じている。『アベンジャーズ』のニック・フューリー役で愛されるサミュエル・L・ジャクソンの凄みたっぷりの怪助演も見逃せない。
1993年10月8日、広告代理店重役ジョー・ドーセットの人生は、はてしない悪夢にのみ込まれた。真夜中の街をさまよっていた彼は、泥酔して意識が混濁するなか、見知らぬ一室に閉じ込められてしまったのだ。何者かの監視下に置かれ、ひたすら単調に流れる時間に精神を蝕まれる絶望の日々。理由も分からない監禁生活がついに20年目に突入したある日、ジョーは突然外界に解放される。監禁中に妻殺しの汚名を着せられたジョーは、休む間も惜しんで猛然と動き出す。愛娘ミナとの再会を果たす前に、何としても自分を陥れた男を捜し出し、復讐を成し遂げねばならないのだ。やがて彼の前に姿を現した犯人は、人間がもつあらゆる良心を捨てた冷酷非情な男だった......。
『オールド・ボーイ』は6月 新宿バルト9他全国ロードショー
【参照リンク】
・『オールド・ボーイ』公式サイト
http://www.oldboymovie.jp/
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