例年になく雪の多い今年の冬。車を運転する人たちは、ノーマルタイヤでの運転に四苦八苦したのではないだろうか。スタッドレスへの交換が面倒な人のために、最近は1年中はきっぱなしでOKの「オールシーズンタイヤ」というものがあるらしい。季節柄うってつけ! と思って調べてみたところ、このオールシーズンタイヤのCMが予想外の展開をみせ、タイヤの性能どころではなくなってしまった。
今回調べたのは、ジェームスが取り扱っているオールシーズンタイヤ「グッドイヤーベクター4シーズン」。「第3のタイヤの秘密をもっとも敏感な器官で検証します」という動画には、タイヤの開発主任だという「リサ」という白衣の金髪美女が登場。流ちょうな英語でオールシーズンタイヤについて説明し始める。
と、ここまでは普通なのだが、動画は途中から「タイヤの溝を舌で検証」とわけの分からないことを言い始める。リサが「ワッフルで作られたサンプルをここへ」と言うと、タイヤ型の巨大なワッフルが登場。適度な溝が入ったタイヤ型ワッフルは、夏用タイヤのそれを模しているという。そしてそれを見るや否や、リサは舌で舐めはじめる。
ゆっくりと舐めたあと、振り返ってカメラ目線で「予想通り。ドライな路面にフィットする感覚はかなりハイレベル」とか言っている。見ている側はかなり予想外だ。
どうやらタイヤの溝の違いを「人間のもっとも敏感な器官」である舌で舐めて検証する、という流れらしい。何で舌なんだ。指じゃだめなのか。そう思いつつも、何とも言えない雰囲気を醸す動画についつい見入ってしまう。
動画では、さらにこの夏タイヤ型ワッフルに雨が降った場合を想定して、「メープルシロップの雨」を注ぐ。タイヤの上をゆっくり流れるメープルシロップを、やはり舐めて感触を確かめるリサ。この舐めるモーションがスローになるので、やたら官能的に見えてくる。再び振り返るとカメラ目線で「やはり......見事な排水性能」。何とも言えない空気感である。
続いて登場するのが、スタッドレスタイヤを模したタイヤ型ワッフル。こちらには雪道を想定してかき氷を上からかけると、当然のごとく舐め始めるリサ。左右に舌を滑らせ、やや長めに舐める姿はやはり無駄に官能的。そしてカメラ目線で「この溝......やはりアイスでもスノーでもどんどん逃がしてトレッド面が密着」。言っていることはわかるのだが、やっていることがずれている気がする。
そして、この二つのタイヤの性能を持ち合わせているとして、オールシーズンタイヤを紹介。オールシーズンタイヤは「V字の溝が雪をしっかりつかむ」「チェーン規制下の高速道路でも走れる」などその魅力を訴求しているのだが、タイヤを舐めるリサのインパクトが強すぎてそれどころじゃない感がある。リサはもうちょっと仕事を選んだ方がいいんじゃないか。それにちょいちょいカンペを読むような視線の動きはどうなんだ。もうタイヤよりもリサが気になって仕方ない。
この冬、タイヤの交換を検討している人も、リサが気になる人も、一度動画を見ることをおすすめする。
【参照リンク】
・最も敏感な器官で検証【オールシーズンタイヤVector4seasons】
http://www.youtube.com/watch?v=ntbmziunrww
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