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Macの「音声読み上げ機能」は校正に使える

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ライターさんや編集さん、そして、文字校正をするすべての人に朗報です。Mac OSがMavericksになってから、数多くの機能が強化されました。「音声読み上げ機能」もその一つ。目の見えない方向けの機能でもありますが、それだけではありません。これ、誤植チェックにかなり使えるのです。


Mac OSに標準で付属する「テキストエディット」をはじめとするテキストエディタに対応しており、メニューの「表示」から「スピーチ」や「読み上げ」を選択すると、テキストエディタに打ち込んだテキストを、思いの外流暢な日本語で読み上げてくれます。文字を選択してから読み上げを開始すると、選択範囲のみ読んでもらえます。

音声で校正するメリットは、目視では見逃していた誤植なども、音声では明瞭に分かること。例えば、同じ音が重なっていたり、「こんちには」といったように単語の冒頭と末尾が合っていると脳の側で正しい単語に変換してしまう、数年前に流行ったコピペのような誤植は、音で耳にすると、違和感があってすぐに分かります。また、ラジオを聴きながら仕事をするように、「ながら仕事」ができる点もメリットと言えるでしょうか。さらに、音声ですと、長めの文章も意外と短い時間でチェックできますよ。ただし、同音異義語などは、合成音声では判別がつきませんので、目視校正を補完するものとして、活用してください。

Mac OSを最新版にアップデートされた方は、無料で利用できますので、ぜひ一度お試しあれ。ちなみにWindows 8の場合、「ナレーター」というOS標準搭載の音声合成ソフトがあり、それを使うと同様に日本語音声読み上げができます。Windows 7にも「ナレーター」は入っているのですが、読み上げに必要な日本語用の音声合成エンジンは配布先が限られているため、ご注意を。

(常山剛)

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