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【動画】「ゼロ・グラビティ」は17分 ワンショット長回しシーンがスゴすぎる映画15本

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映画の中で時折見られるワンショットの長回しシーン。当然ながらミスできないため、役者やスタッフ、監督も入念な準備が必要になる。緊張感みなぎる演技やアクションを引き出すためのテクニックであり、役者にとっては演技の見せどころでもある。





今回紹介するのは、映画史に残る長回しシーン15選。どの作品も「どうやって撮影したんだろう?」「よくワンショットで撮影できたな」などと感心すること間違いなし。苦労して撮影したこれらのシーンは、たとえ観客が気づかなくとも確実に作品に緊張感と厚みをもたらすということがよく分かるはずだ。

15.『オールド・ボーイ』(2003年) 2分34秒
横幅を目いっぱい使い、究極の"多勢に無勢"を描いた廊下での格闘シーン。延々と続きそうな緊張感と暴力描写は圧巻。言わずもがな、原作は日本の同名マンガ。
http://www.youtube.com/watch?v=lnT0EgNZ7Kg


14.『つぐない』(2007年) 5分7秒
イングランド軍の駐留地を歩く、ジェームズ・マガヴォイ演じる主人公。彼を追うカメラは同時に、様々なアングルからまるで1枚の絵画のように映し出す。
http://www.youtube.com/watch?v=m_yhuhp880s


13.『ハードボイルド/新・男達の挽歌』(1992年) 2分42秒
"校長"ことジョン・ウー監督の十八番、もはや芸術的とすら言える銃撃戦。奥行きを効果的に使い、彼の芸風のひとつであるスローモーションも多用されている。ウー監督がハリウッドへ進出するきっかけとなった記念すべき作品。
http://www.youtube.com/watch?v=3bozxgVQ9m0


12.『ハンガー』(2008年) 16分30秒
IRA(アイルランド共和軍)のハンガーストライキを描いた社会派作品。新鋭監督として注目を集めるスティーヴ・マックイーンの長編デビュー作だ。主演のマイケル・ファスベンダーとリアム・カニンガムによる十数分に及ぶ難易度の高いシーンだが、なんとカニンガムはファスベンダーの自宅に居候してまで練習したんだとか。
http://www.youtube.com/watch?v=VAkBz9glJFo


11.『トム・ヤム・クン!』(2005年) 3分55秒
"超人"トニー・ジャーによるタイの超絶アクション映画。階段の格闘シーンは観ているだけで息が切れそうだが、それに付いていくカメラマンの体力もかなりのものだ。
http://www.youtube.com/watch?v=IM2atZfn87M


10.『ゼロ・グラビティ』(2013年) 17分
冒頭の宇宙遊泳シーンから突如として恐怖の闇へ放り出されるまでの17分間。最新技術を用いて、これでもかという緊張感で描かれる。ぜひ公開中にIMAXシアターで"体験"してほしいシーンだ。
http://www.youtube.com/watch?v=C4pcg7bXgmU


9.『ブギーナイツ』(1997年) 2分54秒
作品冒頭のバート・レイノルズが車でディスコにやってくるシーン。エントランス付近、にぎわう人々の中をジュリアン・ムーアと共に入っていく彼をステディカムで追う。このワンショットで1977年当時のカリフォルニア州サンフェルナンド・バレー、その道路、店の外観~店内、そして計7人の登場人物をも網羅するという、自然かつ驚異的な映像である。
http://www.youtube.com/watch?v=iiXtFyZqvQQ


8.『ブレイキング・ニュース』(2004年) 6分47秒
香港の巨匠、ジョニー・トーの作品。建物の中へ入ってゆく1人の男、上の階の様子、そこから再び外へ移り、道に停めた車の中の2人の人物の様子、彼らの視点...。それらを経て銃撃戦に続く超難解なワンショットは、タイミングもルートも計算し尽くされている。
http://www.youtube.com/watch?v=CJlCYNt2z9k


7.『スネーク・アイズ』(1998年) 12分30秒
ブライアン・デ・パルマ監督は『カリートの道』(1993年)などでも長回しを多用しており、同監督作品だけで長回しリストが作れるくらいである。みんな大好きニコラス・ケイジ主演の本作、この冒頭のワンショットは12分という長さ。PTAの『ブギー...』同様、重要な情報はオープニングでほぼ出そろうという計算し尽くされたショットだ。
http://vimeo.com/3235512


6.『ロープ』(1948年) 7~10分の連続
ヒッチコック初のカラー作品。実際の時間経過と同時進行で物語が進み、極力すべて長まわしのみで構成しようという実験的な試みが斬新だ。当時はフィルムリールの長さが足りなかった、という技術的な理由で編集されているが、本人的にはすべてワンショットで撮りたかったのかも。
http://www.youtube.com/watch?v=4T1s-2NnFDY


5.『トゥモロー・ワールド』(2006年)
爆破テロシーン(51秒)襲撃シーン(4分07秒)出産シーン(3分19秒)戦闘シーン(6分16秒)
前出『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン監督による本作には、4つの大きな長回しが登場する。特殊カメラを使用した大掛かりなものや、中には複数のテイクをコンピュータ技術でつなぎ合わせたものも。理想の画を撮るためには時間・予算・労力をいとわない、デ・パルマに次ぐ長回し監督である。
http://vimeo.com/41218073


4.『グッドフェローズ』(1990年) 3分
スコセッシ監督の傑作から、レイ・リオッタによる"コパカバーナ"シーン。婚約者と共にナイトクラブの裏口からキッチンや狭い廊下、そして客でごった返すフロアを通りぬける様を追うだけのシーンで、建物の全貌や人々の様子、その場の空気感を見事に描ききっている。OKテイクまで実に8回もトライした末のショットだというが、その甲斐はあったというものだ。
http://www.youtube.com/watch?v=OJEEVtqXdK8

3.『ザ・プレイヤー』(1992年) 7分48秒
名匠ロバート・アルトマン監督による、ハリウッドの裏側を描いた群像劇。「映画業界を描いた映画」というメタ的な内容のため、ますます長まわしが効果的だ。リアリティを強調するため、まるでカメラが不在であるかのように/視点を特定させないように撮られている。
http://www.youtube.com/watch?v=BEk-QGNQ3OM


2.『黒い罠』(1958年) 3分20​​秒
あのオーソン・ウェルズ監督が映像技術の黎明期において、長回しの絶妙な使い方を提示し革命を起こした作品。巧みな撮影技術とクールな音楽が印象的で、後に多くの作品に影響を与えた映画史に残るシーンだ。
http://www.youtube.com/watch?v=E8AXd1ayxrg


1.『エルミタージュ幻想』(2003年)全編
ロシアの巨匠、アレクサンドル・ソクーロフ監督が19世紀ロシア帝国の宮廷内を描いた作品。87分ぶっちぎりのワンショットでのみ構成された、映画史上初の試みは圧倒的だ。現場の緊張感を想像しただけで疲れる...。
http://www.youtube.com/watch?v=sE2jRxToAjQ


【参照リンク】
・The 15 Greatest Long Takes In Cinema History
http://www.tasteofcinema.com/2014/the-15-greatest-long-takes-in-cinema-history/ 

■関連リンク
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