Filed under: 国内, ビジネス, 仕事術・ライフハック
今日のモノは言いよう・・・『仕事の報酬は仕事』(IT業界で働く親友)
全国の勤労アスリート諸君、こんにちは!!ソチオリンピックの感動がタイムライン・ネットニュース・ブログエントリを埋め尽くしましたね。それぞれの会社や組織でメダリスト級の活躍を見せている皆さまにおかれましても、浅田真央選手のショートからフリーでの完璧な演技に至る物語には、感激の涙を流さずにはいられなかったのではないでしょうか。
今回のオリンピックで象徴的だったのは、SNSの発達によって、選手の素顔が見られようになったことだと思います。個人的には、インスタグラムで流れてきた浅田選手の変顔写真には、真剣勝負のリンク上では見られない選手同士の自然な絆を垣間見ることができてうれしくなりました。もちろん浅田選手の変顔の圧倒的な表現力にも衝撃を受けたことは言うまでもありません。やはり天才か。また男子フィギュアスケートの皇帝ことプルシェンコ選手が、かつて自分に憧れていた羽生選手の金メダルに対して『ユヅル・ハニュウはわたしのアイドルだ』という祝福のコメントをツイッターで投稿したのも、トップ選手ならではの素直なリスペクトをみることができて心が自然と熱くなりました。一方で羽生選手の雄姿に胸を熱くした男性の大きなお友達や熱狂的すぎる女性ファンの想像力たくましい応援(?)ツイートには、冷や汗をかかずにはいられませんでしたが。
いずれにせよ一流は一流を知る、ということでしょうか。世界のトップでしのぎを削る選手どうしの自然な讃えあい、支えあいのコミュニケーションは自らもより高いレベルで挑戦、活躍したいという気持ちをより強くさせてくれます。
そんなソチ五輪の熱狂に刺激を受ける日々のなかで、思い出したことばがあります。新人時代、思うように成果を出せず『いい仕事がこないからだめなんだ。チャンスさえあれば俺だって』という、ロンティーの上にTシャツを着こなすようなダサすぎる愚痴をこぼしていたぼくに、当時渋谷のキラキラした女子がたくさん働いている大手IT企業で新人にも関わらずイケイケ営業として活躍していた大学時代の友人にかけられたことばです。「三浦くん、いい仕事がこないとか言ってるけど、仕事の報酬は仕事だよ。目の前の仕事をきちんとこなさない人にいい仕事なんかくるわけないじゃん」。言われてみれば全く当たり前のことなのですが、自分の未熟さを直視できずに環境のせいにしていたぼくはいたく反省したのでした。
皆さまの中にも、自分自身の仕事がうまくいかない原因を職場の環境や周囲の仲間との関係に求めている方もいるかもしれません。しかし、仕事しやすい環境・関係は小さな仕事の成功の果てに自らつかみとるもの。言い訳をしているヒマがあればどんなに小さな案件・作業でも丁寧に、完璧に仕上げてみるといいかもしれません。必ずその努力はお客さんや先輩・上司に伝わり、信頼につながり、いい仕事というチャンスの形で帰ってくるはずです。ぼく自身、それまでは企画が面白ければ体裁なんてどうでもいい!というなめたスタンスで仕事をしていたのですが、とにかく企画書やアイディアメモをかっこよく丁寧に作ることに注力しました。するとやはり周囲からも、あいつと仕事するとやりやすいし、小さな仕事でも一生懸命やってくれるという評価が自然とついてきたものです。
オリンピックの選手たちも、はじめからスーパースターだったわけではないはずです。地方の大会で勝った。家族にほめられた。恋人の前で優勝した。そんな小さな成功体験の積み重ねが自信や周囲からの信頼につながり、より高いハードルにチャレンジする機会を得る。この果てしない繰り返しの果てに世界のトップを競いあう高みにたどりついたはずです。
であれば、ビジネスの世界でメダリストを目指すボンクラハードワーカーのわたしたちが愚痴を言ったり言い訳をしている時間はありません。もっと言うと呑気にテレビを見ながら『真央ちゃんがんばれー』なんて、本人には届かないツイートをしているヒマさえありません。大丈夫です。真央ちゃんはほっといてもあなたの20万倍くらい頑張ってます。ましてや深夜の生放送を見るために夜更かしして遅刻なんてするはずもありません。わたしたちヘッポコビジネスアスリートは、仕事の報酬は仕事。このシンプルな真実を小声でつぶやきながら乗り気のしない自分の課題と向きあうしかないのです。コツコツと築き上げた信頼の果てにはいつか『達成感MAX』と笑顔で呟けるチャンスが待っていることを信じて。オーマイゴッド!!
(三浦崇宏)
■関連リンク
ドクター中松「次こそは。私の骨年齢は20歳だ」 ビジネスマンが参考にしたい敗者の言葉
1週間8日勤務、平均26時間労働 オンとオフを分けない仕事術
一流の職人やアーティストに学ぶプレゼンテーションの本当の極意とは?