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ニューヨーク・ヤンキースのイチロー選手といえば、数多くの記録保持者として知られる名プレイヤー。10年連続で200本安打を放つなど、その実力は誰もが知るところ。メジャー14年目となりますが、「まだまだ成し遂げたい夢や目標がある」と語るなど、志しを高く持っています。
そんなイチロー選手の、通算打率を見てみると約3割となります。逆に言うと、およそ7割は失敗していることに。しかし、このイチロー選手の通算打率に、実は私たちが学ぶべきことがあるのです。
書籍『目標を「達成する人」と「達成しない人」の習慣』の著者・嶋津良智氏は、目標をたてる時には「結果目標」と「行動目標」を使い分ける必要があるといいます。
「結果目標」とは、相手や周囲の環境など本人がコントロールできない要素が介入する目標のこと。たとえば、「地球の自然を守りたい」という大きな目標がこれにあたります。一方、本人がコントロールできる目標は「行動目標」。「地球の自然を守る」ために、「1年間で砂漠に植樹を○本する」というものです。
イチロー選手に当てはめてみると、本来なら全打席ヒットを打つことを目標にしているはずです。しかし、それは結果目標であって、自分でコントロールできるものではありません。そこで、毎日○時間トレーニングする、食事など体調管理を徹底するといった行動目標を設定するのです。
実は多くの人が目標を達成できていません。100人がいたら95人が目標未達成で終わるという調査結果がある程です。ですが、それは結果目標ばかりにとらわれているから。大切なのは、行動目標を達成しつつ結果目標に近づくこと。
「例えば営業で『今月600万円の売上を上げる』という目標を立てたとします。そのために毎日3件の契約をとる、その3件の契約をとるために毎日100件の電話をかける、と決めたとします。
このうち『600万円の売上』と『3件の商談』は、本人以外も要素として含まれるので、コントロールできない結果目標です。
これを目標にすると、本人の頑張り以外の要素が入っているため、それが未達成だった際に『やったけど、無理だった』という言い訳ができてしまうのです。そこで『1日100件の電話をかける』を目標に設定すれば、いかがでしょうか。それは本人の頑張り次第でコントロールできる行動目標になります」(嶋津氏)
あなたの目標が未達成で終わっているのは、それは結果目標を立てているからではないでしょうか。まずは、自分でコントロールできるものを徹底管理し、行動目標の達成を目指しましょう。
【書籍データ】
・『目標を「達成する人」と「達成しない人」の習慣』嶋津良智著 明日香出版社
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