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サミュエル・L・ジャクソンがオスカー受賞作「それでも夜は明ける」よりも推す映画とは?

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日本では21日より公開となる、衝撃の実話を基にした映画『フルートベール駅で』。この作品を、タランティーノファミリーとしてもお馴染みのサミュエル・L・ジャクソンが大絶賛している。


(C)2013 OG Project, LLC. All Rights Reserved.
International Business Timesのインタビューに対しサミュエルが、「アメリカは未だに奴隷制度や人種差別に対して率直に向き合うことを避けている。その良い例が『それでも夜は明ける』だ」とぶちまけたのが事の発端。

『それでも夜は明ける』は、奴隷制度時代のアメリカで、誘拐され農園に売られ12年間も奴隷生活を強いられた黒人男性の実話を映画化し、今年のアカデミー賞を席巻した話題作。
サミュエルの理論としては、『それでも夜は明ける』は監督が所詮イギリス人。アフリカ系アメリカ人に撮らせなかったのは"より安全な"作品にするため、と言うのである。

「あの作品が成功したのは嬉しいし、多くの人たちが、黒人がアメリカで受けた歴史を知るのはいいことだと思うよ。でもやっぱりあれはイギリス人の監督が撮った作品。アフリカ系アメリカ人が監督だったら、オファーされた時点で断るだろう。あの時代は今も辛い記憶なんだ」。

そんなサミュエル兄貴が『それでも夜は明ける』よりも評価しているのが『フルートベール駅で』だそう。

「俺的には、『フルートベール駅で』のほうが、ずっと勇敢にアメリカにおける人種差別を扱った作品だと思うよ」。

「ひとりの黒人青年が警官に殺された事実と問題について、立ち止まり、しっかりと考えている。はるかに強烈だよ。確かにアメリカの奴隷制度は終わった。でも今も無実の黒人が無意味に殺されている現実があるんだ。これについてぜひ議論したいね」。

2009年1月1日未明、オークランドの地下鉄フルートベール駅で、無抵抗だった黒人青年が白人警官によって射殺される事件が起きる。
『フルートベール駅で』は、全米中に衝撃をもたらしたこの事件を題材に、理不尽に未来を奪われた22歳の青年オスカー・グラントが、なぜこのような悲惨な死を迎えることになったのかを、その最後の日を追うことで描きだした作品である。

『フルートベール駅で』は3月21日(金・祝)、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー

【参照リンク】
・『フルートベール駅で』公式サイト
http://fruitvale-movie.com/ 
・Samuel L. Jackson: '12 Years A Slave' Proof That Hollywood Still Isn't Ready To Deal w/ Racism
http://blogs.indiewire.com/shadowandact/samuel-l-jackson-says-12-year-a-slave-is-proof-that-hollywood-is-still-not-ready-to-deal-with-racism 

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