今年4月、ベネッセコーポレーションによる幼児向け通信講座「こどもちゃれんじ」が、ついにスマートフォンやタブレット端末を用いたサービスを導入する。
新サービス「しまじろうクラブ」は、子どもがアプリやWEBコンテンツを通して英語学習などができるというもの。加えて会員向けに「HP Slate7 しまじろうモデル」なるヒューレットパッカード社によるオリジナル端末まで発売するというから、ベネッセの本気がうかがい知れる。
まさか我が子がスマートフォンやタブレットで勉強するようになるとは...と時代の流れを感じるものだが、実はこの「教育現場のICT化」、今に始まったことではないのだ。例えば、茨城県にある通信制のルネサンス高校では、既に2011年6月の時点で全校生徒にスマホを配布。好きな時に授業を受けたり、レポート提出ができるようにしていたというから驚きだ。
また、こういった流れは別に都心の学校に限った事でなく、全国的に広がりを見せている。今月17日、沖縄では離島で15歳を迎える中学生を対象とした「沖縄離島15の春旅立ち応援プロジェクト」が発足した。
離島に暮らす子どもたちは、進学のため中学卒業と同時に本島もしくは本土に出ることになり、これを現地では「15の春」と呼んでいる。しかし、離島は本土に比べネットワーク環境の整備がなかなか進んでいないため、現地の子どもたちは本土へ旅立った際、情報リテラシーの格差が原因で人間関係がうまく構築できないこともしばしばあるのだそう。
同プロジェクトは、県内企業のカルティベイトと沖縄セルラー電話、KDDI、そして京都大学の若林靖永教授が共同で発足し、子どもたちの情報リテラシー向上やITを活用した教育支援を目指す。具体的にはiPadを使った授業などのプログラムの実施や親子ケータイ教室を開催し、また沖縄セルラー電話は、3島に計30台のiPadを無償で提供し、1年間の通信料も負担するそうだ。
ついに国内の離島でも始まった教育現場のICT化。デジタルネイティブ世代にとっての学習環境は、今ものすごい速さで進化してきているようだ。
【参照リンク】
・沖縄離島の子どもたちを支援する「沖縄離島"15の春"旅立ち応援プロジェクト」
http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2014/03/17/213.html
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