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新社会人に贈る「ザ・ストーン・ローゼズ」から学ぶ仕事術

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「サッカー選手になるか、ヤクの売人になるか、ロックンローラーになるしか俺には方法がねえ・・・!」と言ったのは、2009年に解散したイギリスを代表するロックバンド「オアシス」のノエル・ギャラガー。


オアシスの中心人物であった兄・ノエルと弟・リアムのギャラガー兄弟は、イングランド北西部の工業都市マンチェスターで育ち、労働者階級の出身だ。非常に貧富の差が激しい地域で、労働者階級はバス運転手やコック、大工、日雇い労働者など就ける仕事も限られてしまう実状があるためノエルのこの発言にはかなり頷ける! 彼らは見事ロックスターとして大成功したわけだが、実は彼らには憧れの同郷出身バンドが存在するのを知っているか?

バンドの名前は「ザ・ストーン・ローゼズ」。メンバーはイアン・ブラウン(Vo)、ジョン・スクワイア(Gt)、マニ(Ba)、レニ(Dr)の労働者階級4人。1989年発売の1stアルバム『ストーン・ローゼズ』のサイケデリックで踊れるサウンドが当時の若者に受け入れられ、世界的なロックバンドとして現在も多くのミュージシャンに影響を与えている。バンドはメンバーそれぞれの生活環境の変化や人間関係など、さまざまなことが起因し96年に解散してしまったが、現在は2011年の再結成以来また仲良くやっているようだ。

ザ・ストーン・ローゼズから学べることは、決して恵まれない環境からキャリアがスタートしても、アイデアと努力があれば成功できるかもしれないということ。「新しい音楽」として受け入れられた彼らだが、実は60年代後半に流行っていた音楽を、当時のクラブカルチャーにマッチした音に作りかえることで新たな価値を生み出しているのだ。これはビジネスにもいえる事で、岡山県倉敷市の粘着テープ製造企業・カモ井加工紙は、塗装など際に使われるだけだったマスキングテープに可愛いデザインを用いたことで、装飾品として女子に大ヒット。大躍進をおさめている。ビジネスの成功は、アレンジ力にかかっているのだ。

ちなみに、長らく再結成にいたらなかった大きな理由は、バンドの中心人物であったイアンとジョンの不仲だと言われている。中学生時代でいじめられていたジョンを、空手に傾倒していたイアンが助けだしたことがきっかけで親密になったというエピソードもあり、兄弟のような間柄だったようだが、解散後はメディアを通してお互いを非難し続ける始末。しかし、2011年春に他界したマニの母親の葬儀の際、イアンとジョンが15年ぶりに再会し和解したことで同年の再結成に至った。

そんな彼らの栄光と挫折、そして再結成から現在をおさめたドキュメンタリー映画『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』のDVDが4月9日に発売されるらしい。バーでの喧嘩で前歯を折ったり、兄貴のギターを折ったりの大問題児リアム・ギャラガーも出演しているので、これは必見だぞ!!

【参照リンク】
・映画『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』公式サイト
http://www.tsrmos.com/

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