世の中にはいろいろな考えの人がいる。同性愛や同性婚に肯定的な人もいれば、否定的な人もいるわけだ。最近も同性愛者のカップルが登場するCMが、同性愛を認めない人たちからバッシングされたのだが、これに「愛」で応えたことが感動を呼んでいる。
批判のきっかけとなったのは、90年近くの歴史を持つ老舗グラハムクラッカーブランド、"ハニーメイド(Honey Maid)"のCM。「物事が変わっても、私たちを健全/健康にするものは変わらない」というナレーションと共に、仲良くベビーカーを押して歩く同性カップルや楽しそうに笑う子供たち、父親が叩くドラムに合わせ踊る親子、異人種のカップルが登場する。このCMに反発を覚えた人々が、辛辣なコメントを投稿し炎上させたという。
【CM】Honey Maid「This is Wholesome」
https://www.youtube.com/watch?v=2xeanX6xnRU
これに対しハニーメイド社は、2人のアーティストに依頼して批判のメールをプリントアウトしては1枚1枚丸めて立て、「Love(愛)」という文字を制作し、その周りに、批判よりももっと多い称賛のメールを立てた。批判の声を、称賛という「愛」で包み込んだわけだ。
https://www.youtube.com/watch?v=cBC-pRFt9OM
全体的に静かな、しかし毅然としたハニーメイド社の姿勢に、映像を見た人からは
「愛はいつだって、憎しみを破壊する」
「素晴らしい」
「否定的な人をやりこめた(smack in the face、smackには「キスの音」の意もある)わけだ! やっぱり愛が勝つんだよ!」
「ハニーメイドのクラッカー、これからも買います」
と好意的なコメントが殺到。これによって批判の声が収まったわけではないが、2つ目のCMに出てくる「家族にとって大事なのは1つだけ(それは「愛」)」には反論の余地はないだろう。
【参照リンク】
・Honey Maid Love Commercial In Response To Negative Reaction
http://www.viralviralvideos.com/2014/04/04/honey-maid-love-commercial-in-response-to-negative-reaction/
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