テレビ番組の「食べ歩きコーナー」を見ていると、レポーターが1つのコーナーで3軒も4軒もの店のメニューを食べている。常識的に考えて、短時間で大食い選手でもない限り、4軒の定食や丼などを食べるのは難しい。これを観た視聴者は「この人は大食いなのだろうか......」や「この人は終わった後に吐いているのだろうか」「残しているのだろうか...」と思うが、実際は違うこともある。
多くの場合リポーターは、ある程度食べたところで、残す。それらは捨てるのではなく、現場にいるスタッフが食べる。
情報番組の一コーナーの場合だと、そこにいるスタッフは、
【1】ディレクター
【2】ADその1
【3】ADその2
【4】音声
【5】カメラマン
【6】リポーターのマネージャー
といった具合だ。彼らはお腹をすかせながら取材をしているため、リポーターが残したものは大歓迎。その後の取材の重要な活力となるのだ。
よくテレビ番組のテロップで「この後スタッフがおいしく食べました」などと書かれる場合があるが、これはそうした心配の声にこたえるべく、説明しているもの。テロップでそう流れずとも実際にスタッフが食べているケースはけっこうある。
制作会社スタッフによると、「正直、リポーターに全部食べさせるのは無理ですから、全部は食べるな、と指示を出しています。ただ、残すのはせっかく取材を受けてくれたお店に申し訳ない。だから、スタッフが後は全部食べるんです。それは礼儀として当然だと思います」とのこと。「この後スタッフが...」は本当というわけ。全部美味しく食べているのだそうだ。
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