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心理学者「名前を忘れるのは当たり前」 顔は1万人覚えられても、名前は1000も覚えられない

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ビジネスマンのあるあるネタの一つに、「以前、名刺交換をしたにも関わらず名前を忘れてしまった」というのがあります。顔は覚えているのに、名前がどうにも出てこない。しかし、相手は確実に自分のことを覚えている。誰もが、そんなヒヤヒヤもののシチュエーションに陥ったことがあるのではないでしょうか。


しかし、これは「人間の記憶システムとして当然なこと」。こう語るのは、書籍『相手の心をつかむ「あやまり方」』の著者であり、心理学者の内藤誼人氏です。同書では、イギリスのノッティンガム大学のマイク・バートン氏の研究結果が紹介されており、記憶は、顔つきや行動の視覚的情報と、名前などの無機質な情報では、蓄積しておく貯蔵庫が違うため、双方が結びつきにくくなっていると説明。また、別の研究結果も紹介されており、人の顔は1万人ほど覚えられても、名前は1,000も覚えられないとのこと。

「名前がわからないままあやふやに会話し続けるよりも、『大変失礼ですが、お名前をもう一度伺えますか?』と聞いたり、『表記が変わっているかもしれないので、もう一度名刺交換させてください』とするのが正しいです」と、この緊急時の脱出方法も提案しています。

名前を知らないまま話し続けると更なるトラブルも待っています。是非ともここは、素直に聞きなおすことが良いのではないでしょうか。

もし、その担当者と仲良くなり、後日、飲むことがあったら、マイク・バートン氏の研究結果をトリビアとして披露してもいいかもしれませんね。

そんなことを考えるより、まずは、散らかったままの名刺を一度整理してみませんか。

【書籍データ】
・『手の心をつかむ「あやまり方」』内藤誼人著 宝島社


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