6日に放送されたテレビ朝日のバラエティ番組「ロンドンハーツ 3時間スペシャル」で、STAP細胞論文騒動で渦中にいる理化学研究所の小保方晴子氏のパロディ「久保方さん」が登場。それより前に放送が予定されていたフジテレビ「めちゃ×2イケてるッ!」での「阿呆方さんが緊急会見」というネタについては批判が殺到し、取りやめられた経緯があるだけに、波紋を広げている。
「久保方さん」が登場したのは「見た目ビューティーカップ」というコーナー。男芸人、女芸人、オネエの3チームが美しさを競うという企画で、お笑いコンビ・オアシズの大久保佳代子が黒いスーツにパークのネックレスという格好で登場。「今話題のリケジョを」と口にすると、司会の田村淳が、「小保方さんと同じじゃないですか。あの記者会見のときの」と反応。
さらに大久保が目をうるませ、「STAP細胞はありません」と発言。田村は「ねえのかよ!」とツッコむなどというやり取りがあった。
これを見ていたネットユーザーたちは、「めちゃイケ」での放送中止を知っているだけに、ハラハラ。
「久保方さん大丈夫なのかおいwwwwww」
と心配しつつ、
「めちゃイケのは名称が悪かったし<阿呆方
久保方さんはモノマネのうちだろ」
「まあ、阿呆方よりずっとマシやろな...阿呆方は悪意があるよな」
「めちゃイケの場合と演出の仕方が違う。全然オーケーだよ、久保方さん(笑)」
「面白すぎwww」
と、格好や発言をパロディとしているだけという声も多数。"阿呆"を含めたネーミングをし、さらに小保方氏風の格好をしたタレント・重盛さと美が頭をはたかれるなどという予告シーンが"バカにしている"として批判が集中した「阿呆方さん」とは、種類が異なるという意見が多数みられた。
久保方さんw pic.twitter.com/ADtwpJ3DSH
- KIJ48 (@ke3jiara) 2014, 5月 6
一方で、こちらについても
「一般人をテレビでネタにするのはどうかと。。。。」
「悪趣味過ぎ、うちわだけで面白いネタされてもね」
という声もあり、賛否両論となっている。
ネタにすることの議論については、茂木健一郎氏が、「めちゃイケ」が放送取りやめになった後の4日に、持論を展開。
「笑いというのは、常に、ギリギリの線を探っているのだと思います」
「一方、不謹慎だと思われるネタこそが、人々を不安や恐怖から解消し、柔軟な思考へと導く、笑いの黄金郷(エルドラド)であることも事実。今回のめちゃイケの放送中止の判断は、小保方さんという、社会的に大きな注目を浴びる人についての、果敢な挑戦(と撤退)の結果と言えるでしょう」
とコメントしている。
同じ対象を扱っても、扱い方によって対応や人が受ける印象は異なるということの例となったが、受け取る側としては、なんとなく"悪意があればダメ"という感覚だろう。しかしネットにより一般人も発信力・拡散力を持つことが如実に出る時代。たとえ一つの意見でも表に出て、議論を呼ぶことは珍しくない。何がどこまでならOKかという"倫理"概念は、今後発信側でより深く議論されるべきところだ。
なお、フジテレビに抗議した小保方氏の弁護士は、「久保方さん」については「阿呆方さんよりマシ」と静観。視聴率については「ロンドンハーツ」が14.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高い数値をマーク。「阿呆方さん」をとりやめた3日放送の「めちゃイケ」(同)は6.4%だったという。
【参照リンク】
・ロンドンハーツ 公式サイト
http://www.tv-asahi.co.jp/londonhearts/
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