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砂丘はそこに吹く風に影響を受けると、その厳しい環境を表現するかのごとく、呻くような音を発生する。その中には単音を奏でる砂丘もあれば、複数の音が鳴っているように聴こえる砂丘もある。なぜ砂丘によって異なった音が生まれるのかは今まで明らかにされていなかった。しかし、今週<Geophysical Research Letters>がオンライン上で発表した研究では、砂の大きさがその音に違いを生むということが明らかになったのである。
研究者たちは105Hz(中央のドから2オクターブ下がったソ♯)で鳴るモロッコの砂丘から砂を集め、これを90Hzから150Hz(ファ♯~レ)の幅で鳴るオマーンの砂と比較した。彼らが研究所内にミニチュアの砂丘を作成し、音を再現したところ、これまでの研究で主張されていたような、砂の堆積の仕方が音に影響しているわけではないことが判明。また、オマーンの砂をふるいにかけてサイズを均一化すると、砂丘は単音を奏でるようになるということも判明した。
以上の結果から、砂の動きが音を生み出し、その砂の大きさが音程を決めているという結論が導き出され、今回の発表となった。
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