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クエンティン・タランティーノにとっての2012年は特別な年だろう。「僕はジイさんの映画監督にはなりたくないんだよ。ある程度の年齢で退きたい。監督業は歳を重ねることで良くなっていくわけじゃない。通常、最悪の作品は最後の4作と言われている。1本の映画が全てを駄目にしちゃうのさ」
引退するには10本が丁度良い数だと考えているタランティーノ監督。あと3本(『キル・ビル』は2本で1本と計算)は作る予定だとし、「もし気持ちが変わって、新しいストーリーを考えついたらその後にカムバックしてもいいけど、10本作って引退するのはアーティストという視点で見れば問題ないと思っているよ」とコメントしている。
監督はまた以前にも引退について語っており、「映画監督はその作品によって生死が問われる。やりすぎたらアーティストとしての価値を下げてしまう。僕はある程度の年齢で引退する監督のことを尊敬しているんだ。そうすれば最後の駄作4本で自分の映画の価値を下げるようなことがないからね」と2009年に語っていた。なお、引退を明言している監督はタランティーノだけではない。『クラークス』『モール・ラッツ』のケヴィン・スミス監督は次作で引退するとしており、スティーブン・ソダーバーグ監督は既に引退状態にある(最近では新作2件に関するニュースも出ているが)。
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