Filed under: ビデオ, The Huffington Post, カルチャー, アート・カルチャー
古い家に住む者は誰でも、ホコリだらけの屋根裏(日本だと物置/土蔵だろうか)に何か値打ち物が隠れてたりするといいなぁ...と夢見るもの。実際にはあまりない話だが、イギリスに住む一人の女性の場合、それが最近現実になった。
William James Webbe (fl.1853-1878), The White Owl, 'Alone and warming his five wits, The white owl in the belfry sits,' signed with monogram and dated '1856' (lower left), oil on board, 17¾ x 10 3/8 in. (45 x 26.3 cm.) (C)Christie's Images Limited 2012
ジェーン・コーデリーさん(Jane Cordery、66)は、イギリス南部のハンプシャーに住む美術の教師。 配管工に作業を頼んだので、パイプ周りのスペースを確保するために屋根裏を整理していたコーデリーさんは、そこに実に繊細に描かれた鳥の絵があることに気付いた。
今まで、そんな絵の存在には気付かなかったというコーデリーさん。しかし込み入った筆遣いが彼女の目をとらえ、世界的に知られるオークションハウスの1つ、クリスティーズに写真をメールしてみることにした。
英『Daily Mail』紙によると、クリスティーズの美術品専門家であるブランドン・リンドバーグ(Brandon Lindberg)氏はその写真を一目見て、桁外れの作品だと分かったという。
「The White Owl(白いフクロウ)」と題されたこの油絵は、ラファエロ前派のアーティスト、ウィリアム・ジェイムス・ウェブ(William James Webbe)によって描かれたもので、専門家によれば7万英ポンド(約11万ドル/960万円)の価値があるそう。さらに、19世紀半ばには英国王立協会がこの絵を展示し、ヴィクトリア時代を代表する美術評論家であったジョン・ラスキンが 「丁寧に描かれた秀作」で「茶色の翼部分が特に素晴らしい」と評していたことも判明した。
そして、コーデリーさんが当初の発見よりもっと驚いたことに...。この「屋根裏の見付け物」は先週クリスティーズで競売にかけられ、なんと予想価格をはるかに上回る589,250英ポンド(約96万ドル/8,080万円)で落札された。
コーデリーさんは今も、この冬に屋根裏の整理をする前はこの絵を1度も見たことがなかった、と断言しているが、夫のジェイムス・レイヴェンスクロフト(James Ravenscroft)さんは、母に昔プレゼントとしてもらった覚えがあるような...と言っているそうだ。
オークション後、「全くのショックですよ」と地元紙『The Pioneer』に語ったコーデリーさん。「こんな結果、想像もつきませんでした。」
母からの、思わぬ大きなクリスマスプレゼント。これでハンプシャー界隈では、屋根裏をあわてて整理する人が増えたに違いない。
■関連ビデオ
<NYのクリスティーズでオークションにかけられた、エリザベス・テイラーの宝石コレクション>
■関連リンク
マヤ暦の「世界終末」に向け、天地創造説支持者がノアの方舟を制作
ジェイ・Zが約167万円で購入した、グラフィカルなアート作品
Fabloid プレゼント企画第三弾!コスメキット【GLOSSY BOX】より3ヶ月分10名様
■関連フォトギャラリー
%VIRTUAL-Gallery-173179%
%Gallery-171499%
%Gallery-171496%
記事元:HuffPost Arts & Culture、Daily Mail、The Pioneer