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冬の寒さはしばしば、肌をばら色に染める(これはこれで、気に入っていたりするのだけど...)。だがこの赤みが乾燥し、炎症を起こして斑点のような染みのある肌になるのは避けたいもの。戸外では冷たい風が容赦なく顔にあたるわけで、肌をどうやって守るかは大事な課題だ。「自分は敏感肌じゃない」と思っている人でも、自分のスキンケア法をこの時期に合ったものにする必要はあるのではないだろうか。赤み軽減に役立つものを食べよう
「ニンジン、さつまいも、そしてブロッコリーは、赤くなりがちな肌につながる環境のダメージから細胞を守り、肌の内部にうるおいを与えるのに役立つ抗酸化物質を含んでいます」と、ミュラド博士。と同時に、赤みを増しやすい食べ物にも気を付ける必要も。「食事におけるスパイスの割合を下げましょう」「辛い食べ物は炎症を引き起こす要因にもなります。食事にスパイスを加えるのなら、タイムやショウガ、ターメリックといった辛さが控えめなものにしましょう。白・黒コショウ、パプリカ、赤唐辛子、粉末の唐辛子などの"辛い(ホットな)"スパイスは避けてください。これらは症状を悪化させかねません」お使いの製品の内容表示は要チェック
鎮静作用があるものもありますが、その一方で寒い季節には逆効果となるものも。シャンバン博士は赤みや肌の紅潮に役立つ甘草エキスを提案している。「甘草(リコリス)の主成分」グリチルリチン酸が抗炎症や保湿に効果があることはたびたび証明されています。さらに肌のトーンを明るくしたり、色素の過剰(な沈着)を抑制する作用もあるのです」。博士はまた、"敏感肌に適し、抗酸化や抗炎症にも有効"というターメリックも推奨。このほか、白茶(微発酵茶)の抽出物やキュウリ、ショウガなども赤み軽減に効果があるという。逆に、「フレグランスやアルコール類、マンサク(植物)、ペパーミント、ユーカリやクローブオイルは避け」「肌に小さな亀裂を起こしかねないフェイシャルスクラブは絶対に使わないでください」とのこと(ウィレンスキー氏)。
シャンバン博士はまた、肌の天然バリア力(りょく)を高め、うるおいを肌に閉じ込めるセラミドのようなエモリエント(肌の柔軟化)成分を含む、保湿効果の高いクリームを勧める。シアバターやオリーブオイル、アーモンド油なども効果的だとか。
自宅でできる炎症予防
「"洗い方"に注意です」と、シャンバン博士。「ささいなことに思えるかもしれませんが、水の温度は大きな違いにつながります。肌の乾燥防止に"熱湯"ではなく"温湯"で洗いましょう。ザラザラとした成分を含むクレンジング製品も避けます(自然油やグリセリンでできた石けんはOK)」「戸外の寒さや室内での暖房による乾燥を完全に避けることはできないかもしれませんが、夜間に加湿器を使うのはいいでしょう」。博士はまた、自分が使う化粧水などを冷やしておくようアドバイス。冷蔵庫で保存し、冷えた状態で肌に塗ることで(皮膚の)毛細血管を収縮させ、赤み軽減にもつながるそうだ。
そして外出直前には、ふさわしい格好をすること。「顔の下半分(鼻を含む)をスカーフで覆い、耳まで隠れる帽子もかぶりましょう。特に乾燥やひび割れ、赤みが生じやすい手や足の防寒はもちろんです。温かくもなりますからね」。顔にVaseline(ヴァセリン、スキンケアブランド)を塗るのもオススメ。「寒さのせいで血管が急激に拡張するのを防ぐ効果があります」。
最後に、アルコール類が肌にどんな影響を与えるのかを理解しましょう。「アルコール類は酒さ(しゅさ、※)の引き金となります」と、シャンバン博士。「利尿効果があり、脱水を起こすので、肌の乾燥、そして赤みにもつながるのです。冬の寒さがそれを増減するでしょう。飲酒は血管を拡張し、(血管を)肌の表面により近づけます。これによって特に肌の色の明るい人は赤みが増すのです。長期間にわたる飲酒では、赤みが常態化することもしばしば。シミにもつながります」。さらに顔のむくみ、そして血管が浮き出るようになるそうだ(特に鼻やほほに!)。
※顔がほてって血管が炎症を起こし、赤くなる症状
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