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様々なニュースのあった昨年の音楽シーンの中でも、とびっきり印象に残っている曲のひとつが、彗星のごとく現れた女性シンガーソングライター、カーリー・レイ・ジェプセンの大ヒットナンバー「Call Me Maybe」だ。街の至るところで曲が流れ、世界中で1,000万枚セールスを記録、ポップスシーンに久しぶりのセンセーションを巻き起こした。「誰もが口ずさめるキャッチーで楽しい歌」そんなポップスの存在意義を再び思い出させる最高の1曲が大ヒットしたおかげで、カーリーは一躍スターダムにのし上がり、今やジャスティン・ビーバーのマネージャーとして有名な辣腕エージェント、スクーター・ブラウン氏と組んでいるわけなのだが、今回はそんなスターが誕生する物語の少し前の話をしよう。
実はこの「Call Me Maybe」には共作者がいるのをご存知だろうか。カナダのポップ・ロックバンド、マリアナズ・トレンチを率いるジョシュ・ラムゼイと言う男性がそうだ。上記の写真を見ればわかる通り、ちょっぴりエモでビジュアル系チックな髪型のこのシンガーこそが、シンガーソングライターとしての活動を始めたばかりのカーリーをなんとか成功させようと、とびっきりポップなナンバーを書き、全面的に協力していたのだ。「あの曲が大ヒットしたおかげで、ビッグなアーティスト達と仕事をする機会が増えたし、バンドの知名度も上がった。本当にいいことだらけだよ」と話すラムゼイだが、さすがに世界中であれほど大ヒットするとは予想していなかったようだ。「最初はカナダの音楽業界で彼女をトップにしようってくらいに考えていたんだけれど、まさか世界中でこんなにヒットするとは思わなかった。まさにクレイジーなことだよね! すごくありがたい話だと思っているさ」
実はカーリー、当初カナダのチャートでは97位に登場、トップに躍り出るまで17週もかかっていたのだとか。その後ブラウンとともに、ダラス・オースティンやマックス・マーティンら豪華な作家陣を迎えて製作に臨んだわけなのだが。そんな中に混じってラムゼイも、1曲「Guitar String/Wedding Ring 」を書き下ろしている。
「ビッグネーム達の登場で追いやられている気はしないか?」という記者の質問にラムゼイは、「とんでもない! マックスなんてぼくのヒーロー的存在さ。同じアルバムに名を連ねられるなんて光栄だよ」といたって謙虚な回答。ジョシュ・ラムゼイも、もしかしたら近い将来、ビッグな作家達と肩を並べる存在になるのかもしれない。今のうちにこっそりチェックしておこう。
ジョシュ・ラムゼイの映像はこちらから(BGMはもちろん「Call Me Maybe」)
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