誹謗中傷に満ちたうっとうしい選挙コマーシャルのせいで、もし君が最近テレビを観ていなかったら、先週アメリカ東海岸を襲ったひどいハリケーンのことを知らないかもしれないね。このハリケーンはフランケン・シュタインのように恐ろしかったので、フランケン・ストームと呼ばれたんだ。実際、すごく猛威を振るったので"サンディー"という名前が付けられたんだ。僕個人としては今まで、サンディーという名前の人を信頼したことがないんだよ。でも、映画グリースに登場するサンディーは除くけどね。このハリケーンによるすごく広範囲の破壊の爪痕は多くの州に及んでいて、何百万人の人たちが被害を被ったんだ。
ニュージャージ州のジャージー海岸にあるシーサイドハイツ市に位置するファンタウン遊園地の埠頭が嵐にやられた、というニュースをさっき見たんだ。ハリケーンに来襲される前のファンタウン遊園地埠頭は、僕的には、地球上で最も楽しい場所のリストに入っていたんだ。ディズニーワールドや僕が所有するプレイ・ハウスと同じようにね。何千もの子供達が、ファンタウン遊園地埠頭の乗り物やゲームで育ってきたんだ。ぶつけ合うゴーカート(バンパー・カー)、大観覧車(ジャイアント・ホイール)、恐怖の垂直落下の塔(タワー・オブ・フィアー)、長い滑り台(ファン・スライド)、高速回転車(トップ・スピン)など、夢を与えてくれる乗り物があった。滅茶苦茶になってしまった他の諸々のものと同じ様に、ファンタウン遊園地埠頭も早急に再建されればいいなあ、と思っているんだ。だって、この遊園地埠頭は特別な場所だから、永久閉鎖させてしまうにはあまりにも惜しいからね。この場所は、週末の夜にここで楽しい時を過ごした僕らの心に生き続けているんだ。斜めに回転する乗り物(ティルト・ア・ホイール)に乗って、気分が悪くなるまで幾つ回転出来るかを試した、あの夜をね。
僕がこの前、最後にジャージ海岸に行った時は、親友と一緒だった。彼がマイク"ザ・シチュエーション"ソレンティノだったかどうかは定かではないけどね。彼は僕をKohr'sFrozenCustardという店に連れて行ってくれて、そこでフローズン・カスタードを食べたんだ。さて君は、冷凍の乳製品と言えばアイスクリームとフローズン・ヨーグルトしかない、と考える1人かもしれないね。えーと、そんな君に知らせたいことがあるんだ。この2つの他にもうひとつ別の種類があって、それは君も試してみると分かると思うんだけど、他のものよりも格別に美味しいんだ。で、この別の種類のことをフローズン・カスタード、って呼ぶんだよ。僕は君のすぐ側にはいないけど、さあ、僕の後について、心の中で言ってみて。フローズン・カスタード、ってね・・・
フローズン・カスタードにはハンド・ディップとソフト・サーブの2種類があるんだ。味としては、チョコレート・チップ・ミント、ストロベリー・チーズケーキ、バニラ・ピーナッツ・バター、チョコレート・ピーナッツ・バター、オレオ・スマッシュ、スニッカーズ、チェリー・バニラ、コーヒー・ファッジ、ブルーベリー・リップル、バタースコッチ・リップル、チョコレート・リップル、バニラ・リップル、リップル・リップル、オレンジ・クリームなんかがあったりするんだ。分かるかい?つまり沢山の味の種類があるってことだよ。
アイスクリームとフローズン・カスタードの違いはそんなにない、とまだ思っている君のために、もうちょっと説明するよ。そんな風に思っているんだったら、それは大きな間違いだよ。アメリカ食品医薬品局によると、フローズン・カスタードという名がついた食品は、少なくとも10パーセントの乳脂肪と1.4パーセントの卵黄固形物を含んでいる必要があるんだ。もし卵黄固形物がこれよりも少なかったら、その食品はアイスクリームと見なされるんだよ。
天国の乳製品と言っても過言でないフローズン・カスタードは、その1.4パーセントの卵黄固形物のおかげで、ありきたりのアイスクリームとは全く異なるものになっているんだ。
僕は今、世界中の総ての人にフローズン・カスタードを買ってあげたいぐらいなんだ。ジャージー海岸がどれだけ特別な所であるかをみんなに理解してもらうためにね。そうすれば、みんなは自分に出来る範囲で、アメリカ赤十字社に募金してくれるようになると思う。
そして、このブログをやっている僕に君が興味を持っていてくれるのなら、僕の大統領選に関する支持表明についても、是非読んで欲しいんだ。有名人は発言せずに歌だけ唄っていればいい、と君が考えていないんだったらね。もし唄っている僕が見たかったら"BirdistheWord"とか"GirlontheFlyingTrapeze"の動画を観てね。
動画を見ない君たちは、僕、ピーウィー・ハーマンがオバマ大統領とミット・ロムニー知事のどちらかを大統領選に相応しい候補者として選ぶのかを我慢強く待っていたと思う。えーとね、僕はついに決心したよ。
今週オバマ大統領は、ニュージャージ州知事のブルース・スプリングスティーンと一緒になって、困っている人たちを救済するために一所懸命に働いていたんだ。(ところで、ブルース・スプリングスティーンはちょっと太っちゃったね。)この活動を見て僕は理解したんだ。今週の火曜日に行う僕の選択は、まるで、僕の本当に欲しいものが自家製のフローズン・カスタードであることが明らかなのに、大量生産された既製のアイスクリームを買いに行くようなものだね。オバマ大統領は1.4パーセントの卵黄固形物を持っている。それがこの国を治めてゆくのに必要なものなんだ。
ハリケーンで被害に遇ったみんなを僕は支援してゆくし、みんなの身体的そして精神的な回復を祈っているよ。幸運を祈る。
大統領選を棄権しないでね。それと、赤十字社に募金してね。君たちみんなのことを、僕は愛しているよ。
君の友達、
ピーウィー・ハーマンより
(原文:I Wish I Could Buy Everyone in the World a Frozen Custard Right Now)
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ピーウィー・ハーマン
コメディアン、俳優(ポール・ルーベンス)