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雑誌に元気がないと言われて久しいですが、だからといって指を加えて廃れていくのを待っていられない人たちがいます。どうにか雑誌を盛り上げようと立ち上がったのが、漫画家の能町みね子氏。
雑誌を愛する能町さんは、自分のお気に入りの雑誌の読者像を独断と偏見で想像し、その姿を雑誌『装苑』で発表しています。この人気企画、「能町みね子の雑誌の人格」をまとめたのが書籍『雑誌の人格』です。
では、能町氏はどのように読者像を想像したのでしょうか。早速、みていきましょう。
ギャル女性誌の『小悪魔ageha』は、「一見ファンタジーのようで実はドキュメンタリー。地方に住むとても現実的な女の子」と想像。他にも、大人カジュアルの『GINGER』は「その自分を大事に!と思いつつ秘めたるプライドから来る高級志向を隠しきれない30代女性」、大人カジュアル『GLOW』は「バブル期にたたき込まれたポジティブさで突き進む、パワフルな40代」、ガーリーカジュアルの『non-no』は「自信のなさすら奥ゆかしさとして長所に転じさせる力を持った、女性性の強いモテる女子」と想像できるとのこと。ガーリーカジュアルの『JJ』は「モテもコンサバも超えて仕事(ファッション関係?)に生きる、野心と中身のある女子」です。
もちろん、男性誌もカバーされています。情報誌『SPA!』は「男性ホルモンと社会性の間でバランスを取りながら暮らす、独身サラリーマン」、カジュアル&ストリートの『Men's non-no』は「上京したてのダサい18歳の後輩と、その前に颯爽と現れる大学デビュー後の先輩との関係性」、ライフスタイルの『OCEANS』は「平均以上の収入と幸せな家庭を持ちつつも上昇志向は隠しきれず、まだ野心をくすぶらせる都会的なパパ」と表現。
他にも、『haco.』『ecocolo』『ku:nel』など多岐にわたる雑誌が紹介されているので、お気に入りの雑誌の読者像と自分を比べると、何となく自分のキャラクターが見えてくるかもしれません。
【書籍データ】
・『雑誌の人格』 能町みね子著 文化出版局
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