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サラリーマンが昼食に使えるお金は、近年、減少傾向にあります。新生銀行による「サラリーマンの昼食相場」の調査によると、その金額は510円とのこと(2012年4月)。2001年には710円もあった昼食相場ですが、ここ数年で随分と安くなってしまいました。
とはいえ、サラリーマンの楽しみ事といえば、昼飯。「今日はどこのお店に行こう」と、午前中にアレコレ考えている人も多いでしょう。
書籍『とことん!とんかつ道』は、日本のカツ文化を掘り起こした一冊となっています。老舗のカツ屋さんから学生街、ご当地のカツ屋さんまで100店舗を超えるお店を紹介しています。
昼食でとんかつ・・・、チェーン系カツ屋さんなら何とか500円代でも食べることができますが、名のある店で食べようとすると1000円前後、もしくはそれ以上にもなります。ハレの日でない限り、なかなか昼食に高額とんかつを選ぶことはできません。
何とも悩ましいサラリーマンととんかつの関係ですが、同書では「とんかつ値段表」として、各店のランチ価格を紹介しています(2013年調査)。
値段の高い順でみていくと、最も高いのが「ぽん多」のカツレツと定食セット(3150円)となっています。2625円+525円の高額セット。未だに手が届かないとんかつファンも多いことでしょう。「蓬莱屋」のヒレカツ定食も2900円と高額。サラリーマンの昼食相場の約6日分となっています。続いて2100円の「かつ吉」銘柄豚ロースかつ定食、1800円の「とんき」ロースカツ定食と名店が続きます。
チェーン店を見てみると、「新宿さぼてん横浜クイーンズスクエアアット!店」では、特選ジューシーロースカツ膳が1250円で食べることができます。「和幸カンファレンスセンター大手町店」はロースカツ御飯が1160円。相場の約2日分で食べることができます。だんだん手の届く範囲となってきました。それでもまだまだハレの日ですよね。
続いて、「かつや」はロースカツ定食が724円。余談ですがエビフライが5本のったエビフライ丼は514円で楽しむことができます。いよいよ現実的なお値段となってきました。「坂井精肉店」はお手頃90gロースカツ定食が530円、そして、牛めしの「松屋」のとんかつ業態「松八」では、ローストンカツ定食がなんと490円で堪能できます。相場から見るとおつりの出る金額設定は嬉しいところ。
3000円を超える高額なものから、500円をきる手頃なものまで、とんかつの金額設定は様々。しかし、どんなとんかつであっても、ソレを目の前にすると「今日の俺は思い切ったな」と、自分の気持ちを高めることができるのが、とんかつの魅力ではないでしょうか。
さあ、今日も元気にランチに出かけましょう!
【書籍データ】
・『とことん!とんかつ道』今柊二著 中公新書ラクレ
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